LiveReport
RUSHBALL2012RUSHBALL R
サカナクション
RUSH BALL 2012のすべてのステージを締めるサカナクションのステージが始まった。全身黒の衣装で身を包んだメンバーが静かに登場すると、この日一番の大歓声がわき起こる。1曲目「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」がスローでいて哀愁を誘うテンポで披露される。待ちわびたオーディエンスは高々と手を掲げ、ステップを踏む足は軽やかで、朝からたくさんのステージを観てきたとは思えないほどだ。妖しげにバックライトで照らされたメンバーは徐々に楽曲のスピードを上げ、会場のテンションをぐいぐいと上昇させる。

2曲目「アクルアラウンド」が始まる前、気付いた人はいるだろうか? とても大きな光を放つ流れ星がステージに向かって流れてたのを。リリックのシチュエーションに絶妙なタイミングで合わせたかのような自然の演出があったところで、山口が抑えきれない笑顔で「ラッシュボーーール!!!」と叫ぶ。岡崎のキーボードがファンのテンションを豪快にかき立て、草刈のベースが激しいリズムを奏でる。次曲「僕と花」では面白い演出で魅せてくれた。柔らかく微睡むような優しい楽曲が披露されたところで、ステージは暗転する。再びステージに光が戻ると、メンバーは横並びに一列になってPCの前に立っていた。先程披露された楽曲のリミックスバージョンとして、メンバー全員が作り込むダンサブルな激しい打ち込みサウンドでオーディエンスを踊らせ、一瞬で巨大なクラブを作りあげた。

5曲目「ネイティブダンサー」でも打ち込みと生音を混じらせ、サカナクションワールドを存分に楽しませてくれる。「みんなまだまだ踊れるかーー!」と山口が叫び、続く「アイデンティティ」で岩寺がメロディーを豪快に奏で、江島のドラムがより加速度を高めて観客の最後の体力を残すことなく踊らせる。本編最後の「ルーキー」までそのテンションは落ちることなくあっというまにステージは終了した。  もちろん、アンコールの声は大きく鳴り響く。山口はこの日のイベントへの感謝、そしてロックへの熱い想いを切々と語ると、先月発売したばかりのシングル「夜の踊り子」で「一緒に踊るか♪」と、広い会場の果てまで届く音群を響かせ最後まで楽しませてくれた。

イベントの最後を知らせる大きな花火が打ち上がると、観客は口々に"楽しかった!""もう終わっちゃった~""もっかい朝からラッシュおかわりしたい!"と思う存分楽しんだらしく、満面の笑顔で帰っていった。
- Set List -
M1. 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
M2. アルクアラウンド
M3. 僕と花
M4. 僕と花(sakanaction Remix)
M5. ネイティブダンサー
M6. アイデンティティ
M7. ルーキー
E1. 夜の踊り子

サカナクション

サカナクション

サカナクション

サカナクション

サカナクション

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Hermann H.&The Pacemakers [ATMC]
今年2月、7年ぶりに一夜限りと銘打って再結成ライブを行なった彼ら。そして、再始動も発表した。再始動後、関西発となるライブ。SEで手拍子が起きる...、いかにファンが待ちわびていたかがわかる。メンバーが登場、ボーカルの岡本洋平がメンバーと握手して、気合いを入れていく。何とも言えない想いがこみ上げてくる...何せ7年ぶりなのだから。

鍵盤の溝田志穂が軽くガッツポーズをして、ライブは始まった。wolfこと若井悠樹が走ってくる。ヘルマンの要とも言える、この男。マイクスタンドを自由に操り、時にはエアギター、そして歌い踊るだけ...なのだが、間違いなく彼がいなければバンドは成り立たないというくらいの人物。洋楽をルーツと感じさせるエッジの効いたサウンドに、叙情性がある強い日本語が乗っかり、そこにwolfが乗っかる...、それがヘルマン。

軽やかなリズムに強いビートの「東京湾」、英語詩の「Come On Ha!!」と畳み掛けられる。青春を想い出す大人たち、初体験のキッズたち、wolfと同じように、みんなそれぞれ踊りたいように踊り、自由に楽しみ、口ずさむ。この日のピークは、「雨降らしちゃって、ごめんな!」という岡本のMCの後に歌われた「言葉の果てに雨が降る」。気持ちよいくらいに、メロディーに言葉が合う。改めて想うのは、ヘルマンの歌には大衆性があったという事。そして間髪入れず、「アクション!」と無限大のコール&レスポンスで始められた「アクション」。途中、wolfが持ち込んだヘルマンの大きな旗が客席で揺れる。最後は「Rock it Now!」。とにかく言葉が滑らかながらも強く響き、頭にこびりつく。

 このバンド、7年間止まっていなかったら、どうなっていたのか...と思わず考えてしまう。しかしヘルマンは始まったばかりだという事を、この日鳴り止まなかったアンコールで感じられた。「イベントの都合上、アンコールができなくて挨拶にきました」と言って再び現れた岡本、そしてwolfと溝田。潔い言葉であり、その清々しさは何とも言えない満足感を与えてくれた。
- Set List -
M1. 東京湾
M2. Come On Ha!!
M3. エアコン・キングダム
M4. 言葉の果てに雨が降る
M5. アクション
M6. Rock It Now!

Hermann H.&The Pacemakers

Hermann H.&The Pacemakers

Hermann H.&The Pacemakers

Hermann H.&The Pacemakers

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BOOM BOOM SATELLITES
『RUSH BALL 2012』もいよいよ大詰め。夜のとばりが下りた泉大津フェニックスを、1曲目の『DRESS LIKE AN ANGEL』から一瞬にして硬質なビートときらめく照明で異空間にしたのが、2年ぶりの『RUSH BALL』出演となるBOOM BOOM SATELLITESだ。続く『BACK ON MY FOOT』の高鳴る鼓動をさらに早めるようなドライヴィン&スペーシーなサウンドといい、ダーク&ヘヴィな『BROKEN MIRROR』の妖艶さといい、様々な表情を見せる照明と相まったトリップ感は絶品。そして今回は、脳天直撃のビッグビートを次々と投下するのではなく、長時間かけてじっくりとオーディエンスをしとめていく、媚びることなき孤高の存在感をまざまざと感じさせるセットリストだ。

が、しかし。焦らしに焦らされた会場に最後の最後にぶち込まれたのは、彼らの代表曲であり世界標準のアンセム『KICK IT OUT』!! ド頭の2音だけでここまでオーディエンスをロックオンする楽曲がいったいどこにあるだろう!? 2万人の泉大津フェニックスがハネる光景は、『RUSH BALL 2012』の紛れもないハイライトと言っていいだろう。
- Set List -
M1. DRESS LIKE AN ANGEL
M2. BACK ON MY FEET
M3. BROKEN MIRROR
M4. MOMENT I COUNT
M5. KICK IT OUT

BOOM BOOM SATELLITES

BOOM BOOM SATELLITES

BOOM BOOM SATELLITES

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QUATTRO [ATMC]
海側には美しい夕焼けも映えるATMCに登場したのは、オアシス、クーラ・シェイカー、フィーダーといった英国ロックの大物たちのオープニング・アクトをこなしてきたQUATTRO。タンバリンを持ったボーカリストTakeshi Iwamotoが登場し、1曲目から新旧の英国ロックに精通した彼らならではのアッパーでブルージーな楽曲で盛り上げると、2曲目もギターのトラブルを巧みに解消しながらより熱狂的なグルーヴを生み出すことに成功。ATMCを一気に夕暮れのロックンロール・パーティーへと塗り替えた。

中盤には一転してメロウなコーラス・ワークとバンジョーやアコギを効かせた伴奏も心地よい洒脱なカントリー・ロックに、リード・ギタリストYuichi Ushiodaもボーカルを取る日本語詞によるナンバーも。曲間では「今からワナゲラと言いますので、みなさんもワナゲラと言ってください」などと挟みながら、3月に発表された新作アルバム『4』中心のセットながらも多彩な曲調で盛り上げていった。

そして、後半はそのニューアルバムでも際立っていたダンサブルなギター・ロックで新境地をみせた「Last Dance」へ。いつの間にか夜の闇に包まれた絶好のタイミングにミラボールも加わって最高の盛り上がりをみせたところで、ラストはスイートな歌声も映える彼らの持ち味が明快に凝縮されたような「Framingo」を。洋楽ファンも唸らせる音楽性の高さで、最後までしっかりと楽しませてくれた。
- Set List -
M1. HEY
M2. opening
M3. Summertime
M4. ほどけた靴紐
M5. Last Dance
M6. Flamingo

QUATTRO

QUATTRO

QUATTRO

QUATTRO

QUATTRO

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Dragon Ash
西日がステージを綺麗な朱色で照らす中、Dragon Ashのステージが始まった。

彼らの『RUSH BALL』参戦は2年ぶり。それだけに、オーディエンスの期待の高さもかなりで、登場する前、SEが流れた瞬間から手拍子が自然に起きるほど。もちろんこの日も、何よりの持ち味である究極のハード・ミクスチャー・サウンドを軸に初っ端から攻撃的なパフォーマンスを連発していく。上下白で統一した衣装をまとった2人の男性ダンサーとともに、ステージのフロントで迫力あるボーカルとギター演奏を放つKj。ベースには、すでにステージを終えたRIZEのKenKenがサポートする。

「オレたちはライバルのRIZEに力を貸してもらわないと1人では立てない、つかまり立ちしかできない」(Kj)なんて謙遜しつつも、ミュージシャン仲間のKenKenに敬意を表したシーンも実に感動的だった。

しかし、いざ演奏となると、重厚感溢れる刺激的なロック・アプローチで会場をグイグイと引き込んでいく。百戦錬磨のライブ・キャリアはダテではない。「かかってこいや~っ!!」と会場を煽りつつ、スタンディングエリア、シートエリア関係なく、ひとつに していくのは見事だった。

3曲目には『Run to the sun』、4曲目には『Walk with Dreams』と、9月19日にリリース予定のダブルア面シングル2曲を早くも披露。ともに熱い想いを込めたメッセージソングに仕上がっており、そのパワフルなサウンドはしっかりオーディエンスに浸透していたはずだ。スケール感豊かに送るロック讃歌の『Rock Band』は、山嵐のSATOSHI、GNz-WORDのKO-JIとも競演。圧巻の掛け合いを見せたあと、代表曲のひとつ『Fantasista』を、10-FEETのTAKUMAがギターで、他バンドの有志(?)がダンサーとして飛び入りするなど大盛り上がり。オーディエンスともども大合唱してライブが終わった。
- Set List -
M1. AMBITIOUS
M2. Bring It
M3. Run to the sun
M4. Walk with Dreams
M5. For divers area
M6. Rock Band feat.SATOSHI,KO-JI
M7. Fantasista

Dragon Ash

Dragon Ash

Dragon Ash

Dragon Ash

Dragon Ash

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Czecho No Republic [ATMC]
ATMCを徐々に夕闇が覆い、涼やかな風が頬をなでる中、Czecho No Republicが登場。

夏の終わりの足音を感じるほどの涼風を一転させたお祭り気分の1曲『RUN RUN TIKI BANG BANG』でスタート! 大観衆へウキウキ気分をもたらし、隅々まで踊らせる手腕を瞬時に発揮する彼ら。「もっと! もっときて!」と容赦なくあおる武井(vo&b)の言葉に、さらにギアを上げる会場へ続いては『ウッドストック』を。おもちゃ箱をひっくり返したようなたくさんの音が暴れ出す様は、何ともポップだ。

「やばい! 空がめちゃくちゃキレイ! こういう場所でライブをしたくてバンドを始めたので、今まさに夢が叶い中です」とはにかむ武井。オレンジ色に広がる空模様は、オーディエンスの頬をも染め上げ何とも美しい空間を演出してくれる。さらに『レインボー』、『ダイナソー』とシンガロングを呼ぶピースフルなサウンドをお見舞いし、自然とわくハンドクラップが幸福感を増大!

ラスト『幽霊船』のどこかトボけたリフもほほえましく、多くの笑顔を作り出していった。終始、牧歌的なムードを漂わせ、野外ライブの醍醐味を教えてくれたCzecho No Republicのステージで、いよいよ宴も後半戦へ!
- Set List -
M1. RUN RUN TIKI BANG BANG
M2. Call Her
M3. ウッドストック
M4. レインボー
M5. ダイナソー
M6. 幽霊船

Czecho No Republic

Czecho No Republic

Czecho No Republic

Czecho No Republic

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[Champagne]
 サウンドチェック中に演奏したOasisの『Don't Look Back in Anger 』の時点で、すでに大合唱。日も少しずつ落ち始めた会場の期待感を一身に背負ってステージに登場したのは[Champagne]!

「最強に盛り上がろうぜ~!」との川上(vo&g)の開口一番披露されたいきなりのキラーチューン『Waitress,Waitress!』では、庄村(ds)のパワフルかつトライバルなドラミングに煽られたオーディエンスがジャンプ&ジャンプ! 一瞬にして泉大津フェニックスにロックカーニバルに生まれたかと思えば、「大阪楽しんでるかい!? 最高の夏休みの終わりにしようぜ~!」(川上)と、立て続けに破壊力抜群の『Rocknrolla!』を投下。畳み掛けるロックの波状攻撃に、会場も大盛り上がりだ。

「ちょっと雨降ったときはどうしようかと思ったよ」(b・磯辺) 「the telephonesが止ましてくれたのかな?(笑)」(川上) 「そのおかげで絶景です! ありがとう!!」(磯辺)

 なんて粋なやりとりも交えつつ、ライブは後半戦に。スリリングかつ高揚感のあるマッシブなロックチューン『Cat2』には、会場もクラップの嵐! 気付けばステージ前のロックキッズの数が膨れ上がっている。トドメの『For Freedom』『city』『Kids』の3連発にはモッシュダイバーも発生し(!!)、怒濤のテンションのままライブを締め括った[Champagne]。最後に残した川上の「今度出るときは夜に会いましょう!」との言葉、実現する日は近そうです!
- Set List -
SE.Burger Queen
M1. Waitress,Waitress!
M2. Rocknrolla!
M3. Cat2
M4. For Freedom
M5. city
M6. kids

[Champagne]

[Champagne]

[Champagne]

[Champagne]

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rega [ATMC]
本番前の音出しを終えた後に「皆さん、めちゃくちゃいいライブができそうな気がします」と言い残して一旦ステージから下がったように、スタート前からバンドの好調ぶりが感じられたrega。

そして、再びステージに登場し「それじゃあ、とんでもないライブをrega始めます。よろしく!」と告げて本番のライブに突入すると、1曲目は各パートが変則的なリフを重ね合いながら心地よく高まりをみせていく最新アルバム収録の「Zombie」。そこから、4つ打ちのダンサブルなキックも伴いつつ一気にグルーヴィーさを全開にした人気チューン「VIP」に流れ込むと、雨上がりのATMCは最高に心地よい野外ダンスフロアと化した。

続けてよりハードなノリをみせる最新作『SOLT&PLUM』収録の「Idiot Sauce」でよりディープな境地に突入すると、後半は再びファンキーなギターのカッティングから観客にハンド・クラップも求めつつ「Smile」へ。曲の途中でわざと演奏を止めてオーディエンスをじらしながら「壊れてもいいよ。壊れよう!」と煽って、演奏のテンションもさらに熱狂度をアップ。インストのグループながら、ここまでエモーショナルかつロッキンに盛り上げてしまえるのは、やはりregaならでは。

ラストは、どこに転がるかわからない予測不能なリフの応酬とグルーヴィーなパートが交錯する「EXTRA」で、再び5月にリリースした最新作のより深化した境地をアピールした。
- Set List -
M1. Zombie
M2. VIP
M3. Idiot sauce
M4. Smile
M5. EXTRA

rega

rega

rega

rega

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the telephones
 むむっ!! ステージセッティング中に大粒の雨...。この日何度目かのにわか雨にたたられながらも、気合いのステージを見せてくれたのがthe telephonesだ。

「雨なんか分かんないくらい、ぐっちゃぐっちゃになろ~ぜっ!!」(vo&g・石毛輝)

その言葉でヒートアップするオーディエンス。1曲目の『Monkey Discooooooo』から、彼らが見せる渾身のパフォーマンスに、もしや本降り!?と思わせた雨雲も一瞬でどこかへ。それにしても、メンバーの気合いの入り方はいつも以上。と言うのも、『RUSH BALL』には3度目の出演になるが、実は2年ぶり。「今まで出てきた『RUSH BALL』に比べて、気合いは3億8000万倍くらい」(石毛)との言葉通り、初っ端からハジけまくりの演奏で、会場を一気に巨大なオープンディスコに変貌させてくれた。

「『RUSH BALL』の意味知ってる? グチャグチャな会場って意味らしいよ(笑)」

そんな煽りのMCトークを聞かせつつ、いつも以上のキレまくりのパフォーマンスを見せてくれたのが、上半身金色の装いで攻めた岡本伸明(key)。ダンシング&シャウティング・キーボーディストの面目躍如たる演奏ぶりに会場は大盛り上がりに。

この日彼らが披露したのは全7曲。そのうち、タイトルにDISCOという文字が入る曲が4曲と、踊らなくてどうする!?的な構成で、当然オーディエンスも思い思いのダンスでハジけまくった。痛快なディスコビートが弾ける『A.B.C.DISCO』、歌詞に合わせてA、U、Oの文字をフリで表しながらひとつになった『AA UU OOO』。疾走感に満ちた『HABANERO』。超逆説的な『I Hate DISCOOOOOOO!!!』...。そして、最後は、彼らの最大のテーマを込めた『Love&DISCO』。オーディエンスを踊らせ、そして最高の笑顔にさせた彼らのステージがこうして終わった。
- Set List -
M1. Monkey Discooooooo
M2. sick rocks
M3. A.B.C.DISCO
M4. AA U U O O O
M5. HABANERO
M6. I Hate DISCOOOOOOO!!!
M7. Love&DISCO

the telephones

the telephones

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N'夙川BOYS [ATMC]
ほんの2年前は地下のライブハウスで何十人を前にロックンロールしていた彼らだが、今や野外のRUSH BALLで何千人をも前にロックンロールしている。本当に夢がある...。マーヤのギターから優しい音色が、シンノスケのギターから力強い音色が聞こえ、「プラネットマジック」が響きだす。リンダの透き通る声に、遠慮がちに飛ぶシャボン玉がよく似合う。「Freedom」では、シンノスケの手拍子が、あっという間に観客全員に伝染し。"でっかい夢"が歌われる間、ずっと"でっかい手拍子"が鳴らし続けられる。彼らが待ち望まれていた事が、よくわかる。

「Candy People」では、リンダの「キャンディー!?」のコールに、自然に「ピープル!」とレスポンスされる。マーヤのギターカッティングが心地よく、3人とも楽しそうに演奏する。MCでは、本番前にCDをプレゼントされたという忘れらんねぇよについて触れる。「忘れらんねぇよを見た!久しぶりにロックンロール!」と嬉しそうに叫ぶマーヤに、客席から嬉しそうに歓声をおくる忘れらんねぇよのボーカルの柴田。何でもない光景が、凄く微笑ましく感じられた。途中からマーヤがドラムにチェンジし、性急なビートを叩き出す「物語はちと?不安定」がラストナンバー。まるでタイトルを表すかのように、突然降り出す大粒の雨。

「ロックンロールは飛び込む!」という言葉通り、マーヤは細心の注意を払いながら、客席へと移動し、全員の助けをかりて、悠然と立つ。そして観客に支えられながら倒れ込む姿は、美しかった。ロックンロールは続く...、そう強く感じさせてくれた夏の午後。
- Set List -
M1. プラネットマジック
M2. Freedom
M3. Candy People
M4. 物語はちと?不安定

N'夙川BOYS

N'夙川BOYS

N'夙川BOYS

N'夙川BOYS

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会場の様子

RUSH BALL 2012

RUSH BALL 2012

RUSH BALL 2012

RUSH BALL 2012

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the band apart
サウンドチェックのさ中『beautiful vanity』をかき鳴らし、既にひと盛り上がりさせたのは、まさにRUSH BALLの顔といっても過言ではないthe band apartだ。

1曲目『coral reef』が始まるや否や、一気に前方へすし詰め状態になる会場。豊潤なメロディが紡ぐ心地よさは、午後の時間帯にぴったりハマっている。続く『I love you Wasted Junks & Greens』は空を切るような原のベースさばきと、堅実にリズムを重ねる木暮の姿が印象的な1曲。さらに『FUEL』では、荒井(vo&g)と川崎(g)のツインギターによるアーバンなアンサンブルが実に秀逸! スカッと晴れた抜けるような青空に、爽快な彼らの音世界は実によく合う。むしろ様々な時間や状況、心模様に合わせて寄り添うように表情が変化する気さえするのだ。

星屑をこぼしたようなまばゆいサウンドの新曲『銀猫街1丁目』や、鉄板のライブアンセム『Eric.W』でラストを飾るまで、右肩上がりにテンションを引き上げ続けた彼ら。その濃厚な個性をぶつけ合い絶妙にブレンドさせたパフォーマンスに、会場は惜しみない拍手を贈っていた。
- Set List -
M1. coral reef
M2. I love you Wasterd Junks & Greens
M3. FUEL
M4. 銀猫街1丁目
M5. higher
M6. photograph
M7. Eric.W

the band apart

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The Flickers [ATMC]
太陽が天辺に昇り、ジリジリと熱さがうだりだしたころ、前半戦をしめるThe Flickersが登場。打ち込みが激しく唸る「black light」から彼らはオーディエンスの身体を激しく揺さぶるダンスチューンを仕掛けてきた。

安島裕輔(Vo&Gu&Pro)は遠くから聴くと一瞬女性ボーカルかと疑うほど、中性的な高い音域で歌ったかと思いきや突如として、がなりの効いた叫びをあげる。初めて観るだろうオーディエンスは不思議な音世界に驚きを隠せない、そんな顔をしているように見えた。もちろん、そんな躊躇いは次曲「ghost town」ですぐに消え去った。ポップなメロディーに乗せる堀内祥太郎(Ba)と本吉"Nico"弘樹(Dr)の精巧でスキのないリズムが身体を揺さぶらせる。

そして「non-fiction」ではポップな前曲からは一転、重厚なリズムと安島の豹変したかのような荒ぶるボーカル、パフォーマンスに驚かされる。曲ごとにメンバーの変貌っぷりが最高に面白くて目が離せない。言葉遊びとリズム遊びが巧みな「orange sunshine distortion」では純粋にライブが好きな気持ちが伝わるステージを観せてくれる。リズム隊は音が広がりやすい野外とは思えないほど、ビリビリと身体を痺れさせる重厚な音を感じさせてくれる(実際にメモを書く手が震えるほど!)。ファンも疲れを一向に見せずに、全力で踊りまくる。ラスト「lovender」、赤みを帯びた大空にぴったりとはまる広がりを感じるサウンドで最後まで楽しませてくれた。

ATMCはここから後半戦。まだまだイベントの面白さは底を見せない! 観客はThe Flickersのステージの感想を笑顔で言い合いながら、次のステージへと走っていった。
- Set List -
M1. black light
M2. ghost town
M3. non-fiction
M4. white heat
M5. orange sunshine distortion
M6. lovender

The Flickers

The Flickers

The Flickers

The Flickers

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10-FEET
ひとつ前のRIZEのステージ、その終わりを待つかのように突然のにわか雨。見事に転換時だけ降るという、ロックの神様の粋な演出でいいクールダウンとなった会場。心地いい風も感じるそんな中、10-FEETのステージが始まった。

高揚感に満ちたナンバー『super stomper』から、充電ばっちり(!?)のオーディエンスは激しくビートに乗りまくる。人差し指を突き立て、時折ジャンプをしながら、一緒になって歌う姿がスタンディングエリアのあちこちに見受けられた。ひとつの曲の中に、メロコアを軸に、ロック、パンク、ヘヴィメタ、ヒップホップ、レゲエ...と様々なエッセンスを凝縮させる独特の手法は、ライブでいいメリハリとなってオーディエンスの心をつかんでいく。

それまで「飛べ!」とジャンプを煽っていたTAKUMA(vo&g)が、突然「俺のこと嫌いなやつは飛べ!」と振ってオーディエンスがそのままジャンプしたことで、会場が爆笑に包まれた『Freedom』など、基本、グルーヴィーなプログラムが中心となったこの日のステージ。

しかし、4曲目に披露した新曲の『シガードッグ』は、引き出しの多い彼らの中でも出色のロックバラードだ。「先月37歳になって、さすがにこの年になると死んでしまうやつも出てくる。そいつのギャグを仲間と遺産相続のように引き継いでいく...。そういう思い出し方もお勧めします」(vo&g・TAKUMA)という心温まるエピソードMCのあと、たとえ悲しいことも肯定的にとらえようと綴ったそのハートフルなナンバーにオーディエンスも思わず引き込まれていた。

そして後半は、定番のグルーヴィーサウンドを全開に。ディープなロックナンバー『1 sec.』、ダンサブルなビートを放った『RIVER』。自他ともに認めるライブバンドの圧巻かつ濃厚なステージがあっという間に終わった。
- Set List -
M1. super stomper
M2. goes on
M3. Freedom
M4. シガードッグ
M5. その向こうへ
M6. 1sec.
M7. RIVER

10-FEET

10-FEET

10-FEET

10-FEET

10-FEET

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忘れらんねえよ [ATMC]
"忘れらんねぇよ"というバンド名こそ、「忘れらんねぇよ」な彼ら。そのライブも毎回毎回そこでしか聴けない...そこでしか感じられない...事が魅力なのだが、まさしく、この日のライブもそうだった。

始まる直前に降った雨の中、拍子抜けたSE(下手っぴな金管楽器独奏...)に合わせ、ボーカルの柴田隆浩ががなるように煽っていく。1曲目、その名も「忘れらんねぇよ」が、まるでブルースの様に染みる。決して器用でない彼らが必死になって、音楽を鳴らす...それだけで全てが伝わる。テクニックだけでは面白くない、姿勢や意識だけで突っ走るところにロマンがある。「CからはじまるABC」では、後ろか観客が押し寄せる。1曲に全力をつぎ込む...。

初恋の人が慶応ボーイと結婚したしみったれたMCから、「慶応ボーイになりたい」へ。曲終わり、見事に晴れわたる。初ライブ観客3人だったと柴田が話すが、今、目の前には有り得ない程の観客が...。「絶対、辞めないから! この中にもバンドをやっている人いるでしょ!? 絶対、諦めない事だよ!」と叫ぶ柴田は、この瞬間、間違いなく誰よりも輝いていた。
- Set List -
M1. 忘れらんねえよ
M2. 僕らチェンジザワールド
M3. CからはじまるABC
M4. 慶応ボーイになりたい
M5. この街には君がいない
M6. 北極星

忘れらんねぇよ

忘れらんねぇよ

忘れらんねぇよ

忘れらんねぇよ

忘れらんねぇよ

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RIZE
スタート前からベースのKenKenが激しいチョッパー・ベースを弾き、「あ~、関西弁の女が抱きてぇ~」と叫んで歓声を集めたのも彼ららしかったが、久々のRUSH BALL登場となったRIZEは初っ端なからフルスロットル!

冒頭から近年の代表曲といえるハード・ミクスチャーな「ZERO」を投下すると、客席に休む間を与えずダンサブルなビートを伴いながらJESSEのワイルドな歌声が映える「KAMI」へと流れ込み、序盤から海外のヘヴィ・ミクスチャー勢と並んでもヒケをとらない強靭なグルーヴで圧倒した。

「10月にツアーがあるので、暇だったら遊びに来てください」と挨拶代わりにMCすると、曲タイトルのコール&レスポンスを求めて一体感を高めながら「Get The Mic」、そしてJESSEがハンドマイクでラップに徹して「RESPECT」へ。続く「heiwa」ではゲストとしてドラゴン・アッシュのATSUSHIが登場し、オーディエンスにもピースサインを求めながら、平和を求める真摯なメッセージに満ちたラップを力強く響かせた。

「インターネットの世界から出てきて汗かいてくれて、お前ら正解!」とMCすると、アッパーに言葉を連射する「日本刀」、よりテンションを高めてイントロのベースから歓声が起こった「カミナリ」へ。曲後半ではさらにテンポ・アップして煽り、最後まで気迫満点のステージで格の違いを見せつけた。
- Set List -
M1. ZERO
M2. KAMI
M3. Get the Mic
M4. RESPECT
M5. heiwa
M6. 日本刀
M7. カミナリ

RIZE

RIZE

RIZE

RIZE

RIZE

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長澤知之 [ATMC]
曽根巧(g)、TOKIE(b)、秋山隆彦(ds)というロックシーンの歴戦のプレイヤーによるいかついジャムセッションのさ中、ATMCに登場したのは、今年が『RUSH BALL』初参戦となるシンガーソングライター、長澤知之!オーディエンスをリフトアップする強烈なギターリフで幕を開けるロックチューン『神様がいるなら』が披露されるや、スデージ前がみるみる人だかりに。

「僕は引きこもりなんでこうやって屋外に出ることは、大声を出すことはなかなか出来ないけど...よろしくお願いします!!」なんてひと際大声を出すのもご愛嬌(笑)。続く『明日のラストナイト』では、切なくもしなやかなギターが先導する涙腺直撃のメロディラインと言葉の数々が、しんしんと胸に染みわたる。最新ミニアルバム『SEVEN』からの『センチメンタルフリーク』、アーシー&ブルージーな『されど木馬』では、オーディエンスの肩も自ずと揺れる。

そして、ラストはスケールの大きいグルーヴと共存するメロウな世界観『バベル』でエンディング。空を切り裂くハイトーンボイス、メロディメーカーとして天賦の才。灼熱のATMCに投じられた異質にして破格の才能が、再び『RUSH BALL』のステージに戻ってくる日が待ち遠しい。
- Set List -
M1. 神様がいるなら
M2. 明日のラストナイト
M3. センチメンタルフリーク
M4. されど木馬
M5. バベル

長澤知之

長澤知之

長澤知之

長澤知之

長澤知之

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まるで本番の様にリハから飛ばし、「サンキュー! リハだよ(笑)」と茶目っ気を見せる須藤寿(Vo)。一旦、舞台から去っての本番では泉大津市のゆるキャラである"おずみん"の着ぐるみを頭に被って、須藤は登場して場内を沸かせる。SEのディスコナンバーに合わせて、ゆらゆらと踊り、そして1曲目「虹」へ。ミドルテンポなナンバーが青空へと吸い込まれ、火照った身体が浄化される。

一転して、「それではみなさん良い旅を!」では鋭いギターカッティングが耳へ飛び込んでくる。「とこえろで、みんな、はりきってる!?」のコールと共に、「ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク」。須藤の甲高い声が響き渡る。

「太陽がある時間のパーティーだよ! 生きてて良かった!」というMCからも感じる様に、心の底からフェスを楽しんでいる事がわかる。「テキーラ!テキーラ!」では、the telephonesのノブがカウベルを叩きながら乱入!

そのまま「ロックンロールと五人の囚人」でも、リズミカルなナンバーと共にノブが踊る。最後、須藤が「人って凄く夢が大事。いつか、ステージに上がって来てよ!」と観客へメッセージを。その行為自体に凄く夢があった。
- Set List -
M1. 虹
M2. それではみなさん良い旅を!
M3. ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク
M4. ブラッディ・マリー、気をつけろ!
M5. 夢でさよなら
M6. テキーラ!テキーラ!
M7. ロックンロールと五人の囚人

髭

髭

髭

髭

髭

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真空ホロウ [ATMC]
TOTALFATが終了するのとほぼ同時に、待ちかねたように骨太な3ピースのロックを奏で始めたのは、昨年にはRUSH BALL☆Rに登場した真空ホロウ。

グルーヴィーなドラム&ベースに、ヘヴィなギターを鳴らしながら高揚感のある歌声を聴かせるvo&gの松本が加わり、オープニング曲「闇に踊れ」のサビの部分に差しかかるとオーディエンスは早くも手を上げて反応。「真空ホロウへようこそ」と短くMCし、より疾走感の強いロック・チューン「サイレン」へと流れ込んで、初登場の泉大津フェニックスで確かな存在感をアピールした。

続いては、ややテンポを落として、現代社会が抱える孤独をストレートな言葉で歌った「誰も知らない」を。ソングライターとしての才もしっかり発揮したところで、ベースの村田が「最初はドキドキしてたけど、やってみるとスカッとするもんですね」とMC。ちょっと茨城なまりの強い口調で、10月にメジャー・デビューが決定したことを大阪のファンにも報告すると、ファンキーなギターのリフともにそのデビュー作の冒頭を飾る「Highway My Way」へ。

ラストの「シンデレラ・コンプレックス」ではブランキー・ジェット・シティあたりも彷彿させるハードさも覗かせ、デビュー前にしてすでに完成された実力の高さを5曲でしっかり感じさせた。
- Set List -
M1. 闇に踊れ
M2. サイレン
M3. 誰も知らない
M4. Highway My way
M5. シンデレラ・コンプレックス

真空ホロウ

真空ホロウ

真空ホロウ

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TOTALFAT

メインの1番手、TOTALFATの登場にオーディエンスは大きくあっつーーい声援で迎えた。今年の「RUSH BALL☆R」でも迫力あるステージをぶつけてくれた彼ら。7月には『Wicked and Naked』をリリースし、数々のフェスでもその活躍は思う存分発揮してくれた。



Jose(Vo&Gu)の「全力で行こうぜ~♪」の叫びとともに1曲目「Summer Frequence」からスタート! タイトルのままにハッピーなサマーチューンは会場に早くも大きなサークルモッシュを生み出し、ファンの熱いOiコールが響く。Shun(Vo&Ba)の軽快なリズムに大いに弾むオーディエンスは朝1番のステージから体力をすべてぶつけていく。もちろんメンバーもそんなファンの思いに最高の音で返してくれる。続く「Highway Part 2」ではKuboty(Gu)の高速で刻まれるメロに乗せられダイバーが絶えることなく次々と出てくる。



「君は1人じゃない!」の言葉がかけられ披露された「Place to Try」。背中を押されるような熱いリリックが胸をかきたて、強靭なBunta(Dr)のドラムのリズムがよりファンをステージにグイグイと近寄らせる。「PARTY PARTY」では「全力でかかってきてください!」の言葉にあおられたオーディエンスがタオルをぐるぐると振り回して踊りだす。ちびっこも陽気に踊るパーティチューンに釣られて、夏がまた戻ってきそうな勢いだ。「Just Say Your Word」「World of Glory」と会場を巻き込んでの大合唱で次々と楽曲を披露した彼ら。



ラスト「Overdrive」では同世代のバンドはもちろん、すべての音楽好きの人たちに向けて熱い想いを語ってくれた。今の彼らが音楽をやる意味、ここにいる理由...これからのTOTALFATが前に進んでいく力を見せつけるような豪快なロックチューンで突き進み、1番手のステージを終えた。



「いや~最高だわ!!!」、ステージを降りてきたJoseの言葉がこの日のステージ、そしてこれから次々に繰り出されるアーティストのステージが素晴らしいものになることを約束してくれるような言葉に感じた。

- Set List -
M1. Summer Frequence
M2. Highway Part 2
M3. Place to Try
M4. PARTY PARTY
M5. Just Say Your Word
M6. World of Glory
M7. Overdrive




TOTALFAT

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キドリキドリ [ATMC]
2012年のRUSH BALL、ATMCの開幕を告げたのは、地元・大阪で活躍する3ピースバンド、キドリキドリだ。

1曲目『HHH』から、どこか不穏な空気をまとったロックサウンドでテンション高くスタート! 腹の底から揺さぶられるような強靭なリズムと、英国仕込みのマッシュ(g&vo)が超高速で歌い上げるアイロニーの効いた詞世界のミックスは、オーディエンスにまったく新しい音楽の扉を開けてくれるよう。

続く『Shine,Shine』では、メインステージを喰おうとせんばかりのマッシュの雄叫びが、今日の大舞台への気合いを感じさせてくれる。というのも、「僕ら5年くらいこんな音楽やってますが、今日が初めてのフェス出演です。出れるまでは(いじけ気味に)フェスなんてどうでもいいけど~なんて思ってましたが、イイもんですね!」(マッシュ)と、満面の笑みで喜びをにじませる彼ら。

その後も浮遊感とトリップ感に満ちた『This Ocean Is Killing Me』、ひと際ポップでハンドクラップの嵐を呼んだ『Say Hello!!(I'm not a slave)』など振り幅の広いサウンドメイクで、ATMCをひとり残らず踊らせていった。

タオルを投げる仕草ひとつ取ってもクールなマッシュ、笑顔を絶やさずリズムを刻むンヌゥ(b)、全身から熱を放つような熱いパフォーマンスをぶつける川元(ds)と、3つの個性が凝縮された彼らの音世界は実にユニークで無二。そんな鮮烈な存在感を放ったキドリキドリのパフォーマンスで、ATMCも開幕です!

- Set List -
M1.HHH
M2. Shine, Shine
M3. The Song Of New Age Rock'n'Roll
M4. This Ocean Is Killing Me
M5. Say Hello!(I'm not a slave)
M6. Everytime I See You
M6. NUKE?

キドリキドリ

キドリキドリ

キドリキドリ

キドリキドリ

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WHITE ASH [opening act]
「おはようございま~す! 朝一発目、準備はいいですかぁ~~!?」

いよいよ始まった、『RUSH BALL 2012』。記念すべきオープニングアクトを務めたのが、WHITE ASHだ。前哨戦ともいえる大阪城野外音楽堂での『RUSH BALL☆R』から、ジャスト3カ月。「念願の」初参戦ということで、のび太(vo&g)を始め、メンバー4人の気合いも充分。

1曲目の『Jails』から、持ち前のハード&クールなロックビートを炸裂していく。男女混合のメンバー構成、フロントマンののび太を始め、メンバーそれぞれ一見華奢な容姿のため、草食系優等生バンド!?...なんて見られがちだが、とんでもない。彼らの奏でるサウンドは痛快、ハード、そして想像以上にクール&セクシーだ。

ドラマチックでフレーズが印象的な『Thunderous』、緊張感あふれるタイトなロックビートが響き渡る『Paranoia』、アッパーなロックチューンでスタンディングエリアを中心にコブシを突き上げさせた『Kiddie』。『RUSH BALL☆R』の時に「野外が似合わないバンドかも...」なんて謙遜していたのが、まったくウソのように実に堂々としたパフォーマンスを披露していく。

コール&レスポンスを軽く交えながら、しっかり会場を煽り、盛り上げる彼ら。スタートしたばかりの『RUSH BALL 2012』。ウォーミングアップというには失礼なくらい、ガツン!とぶちかましてくれたWHITE ASH。オープニングアクトという大役を見事に果たしてくれていた。
- Set List -
M1. Jails
M2. Thunderous
M3. Paranoia
M4. Kiddie
M5. Stranger

WHITE ASH

WHITE ASH

WHITE ASH

WHITE ASH

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RUSH BALL 2012 START!!
開場しました!

おかげさまでチケットは売り切れ!
皆さん、楽しみましょう!!

RUSH BALL 2012

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