LIVE REPORT

RUSH BALL☆R

RUSH BALL 2016

28sunLINE UP

RUSH BALL 2016 2nd Day

ありがとうございました!


text by
奥“ボウイ”昌史
鈴木淳史
大西健斗
服田昌子
黒田奈保子
岡田あさみ


photo by
田浦ボン
河上良
Yukihide"JON..."Takimoto
Hoshina Ogawa

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忘れらんねえよ [Closing Act/ATMC]

メインのヘッドライナーであるゲスの極み乙女。演奏真最中、ATMC Closing Actを務める忘れらんねえよがリハーサルを決行する。SMAP『らいおんハート』は御愛嬌として…5年前のデビューシングル『CからはじまるABC』をぶちかます。ブランキーへの想い、チャットへの想い…そんな中で自分がロックンロールを背負っていくには、どうしたら良いかという気概を感じざるおえないナンバー。リハーサルで演奏するという事は本番ではやらないという事であり、この時点で、これ以上のものを披露する自信がある事も伝わってくる。続けて『体内ラブ~大腸と小腸の恋~』へと流れるが、この日のサポートでギターと鍵盤を担当するロマンチック☆安田(爆弾ジョニー)のエグイいくらいの鳴りにも大興奮してしまう。思わず、柴田隆浩(vo&g)が「安田君のギター全部切ってください! 目立ち過ぎです!!」と言う程。そのまま、10月5日に発表されるミニアルバム『俺よ届け』から『俺の中のドラゴン』へ。ツーステップを基調とした新機軸とも言える新曲。駆け抜けていく衝動感が凄すぎる。この曲も、また本番ではやらないわけであり、良い意味でハードルを上げられるし、期待という名のドキドキも止まらない。リハーサルは順調すぎるくらいに無事終わり、メンバーは袖へと一旦去る。

本番直前の柴田を舞台裏で見かけたが、闘いへ出かける勇ましい男の顔をしていた。ゲスのライブが終わり、打ち上げ花火が連発されるのを、いつの間にか観客エリア後方のPA前の脚立に移動していた柴田がじっと見つめる。打ち上がり終わり『夜空ノムコウ』が流れ、柴田が「お前らのロックンロールの力でステージまで運んでもらっていいですか?!」とけしかけ、観客たちがPA前からステージへと運ぶ。ステージ上で梅津拓也(b)とサポートドラムのマシータによる3人でSEXの人文字を作り、ようやく本編へ。1曲目『ばかもののすべて』から彼ら特有のセンチメンタルでエモいロックンロールが鳴らされる。2曲目『犬にしてくれ』でも、ジリジリと何かが迫ってくる焦燥が感じられた。

3曲目では、満を持して安田が登場。袖から全力で走って来て、両手を振り、柴田と共に「ヨッサホイ♪ヨッサホイ♪」と音頭コールを。そこから、『ばかばっか』へ雪崩れ込む。安田がスカダンスを狂った様に踊りながら鍵盤を叩き、柴田は「俺はビールを買いたくなった! PA前まで運んでくれ!!」と突然叫びだす。PA前で待つ売り子のもとへ1000円札を握りしめた状態で運ばれ、そのまま観客の上でビールを一気に飲み干し、この日の為に書いてきたという手紙を読み出す。そこには、大阪で年末開催されるフェスへの出演懇願というシンプルな想いが描かれていた。どこまでも熱苦しい…良い意味で。

「残り3曲気持ちこめてやります!!!」と想いをぶちまけ、ノンストップで『バンドやろうぜ』、『この高鳴りをなんと呼ぶ』、『忘れらんねえよ』を全力で体現していく。セルフタイトルナンバー『忘れらんねえよ』では、観客全員が大熱唱して、まるでペンライトかの様に携帯電話を振る。本編を終え、一瞬でステージへ戻って来てアンコール楽曲『俺よ届け』へ。来月5日に発表される新曲で見事に〆られた。柴田始め、その場にいた全員が悔いの無い夏の終わりを迎えられたのではなかろうか。

SET LIST

  • 01. ばかもののすべて
  • 02. 犬にしてくれ
  • 03. ばかばっか
  • 04. バンドやろうぜ
  • 05. この高鳴りをなんと呼ぶ
  • 06. 忘れらんねえよ
  • En. 俺よ届け
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ゲスの極み乙女。

青いライトとスモークに包まれてメンバーが姿を見せる。どこかあやしげなピアノのイントロに乗せ「ゲスの極み乙女。がRUSH BALLにやって来たぞ! 踊れますかー?」川谷(vo&g)のシャウトから始まったのは『パラレルスペック』。アグレッシブなラップテイストのボーカル、それとは対象的にキャッチーなサビに、1曲目からテンションは急上昇。すると高まりもそのままに休日課長(b)が「さっそくですが、コール&レスポンスをやってもらえますか? オレの“ドレスを”の後に最高の“脱げ”をいただいてもよろしいでしょうか?」と呼びかける。そうなればもちろんあの曲『ドレスを脱げ』。1曲目に続き、さらに高速のラップで川谷が攻めると、会場は受けて立つかのように「ラララ」の大合唱。しかもどんどん大きくなっていく。ステージ側も“まだまだ!”とばかりに次はヒットナンバー『私以外私じゃないの』をセレクト。美しいピアノの音色で空気感をいっきに変えると、ドラム、ギター、ベースが重なっていき、さらに胸を高ぶらせる。ラフなボーカル、サポートコーラスのハーモニー、清らかなピアノと、くるくると移ろう表情にドキドキが止まらなくなる。

ここで一旦、MCへ。まずは、笑顔のちゃんMARI(key)がハイトーンで恒例の「コポゥ」のコール。ほんわかしたオーラを発すると「ちゃんMARIのゆるさにみんなついてこれてないよ(笑)」(川谷)と突っ込みが入る。その後、川谷と休日課長の2人が一昨年のRUSH BALL出演も振り返りつつ「本当に今日出演できて感謝してます。って、こんなまじめな話するつもりじゃなかったのにね」(川谷)、「じゃ、何するつもりだったの?」(休日課長)、「ブラックジョークしかないから(笑)」(川谷)と、ぐだぐだトークが始まり、「もうやめよ!」とほな・いこか(d)にピシッと釘を刺されるシーンも。4人の関係性も見えておもしろい。

もちろん軌道修正してかっこ良く曲はスタートし、『ロマンスがありあまる』へ。この人気曲にはオーディエンスから「お~」の声があがる。川谷の優しい歌声が細かに刻むベースとドラムにのり、音楽がスッと体の中に入って来て、なおかつ、かき回していくのを感じる。

そして、ここで会場を大喜びさせたのは新曲の披露。速弾きのピアノが彩るジャジーなナンバーにドキリとしていると、さらにびっくりさせられたのは、ほな・いこかがマイクを手に前へ出て来たから! 川谷と向き合いドラマチックに掛け合う様子は、何か物語のワンシーンを見ているようだ。ちなみにこの時、ドラムに入っていたのはindigo la Endのドラマー・佐藤。サプライズ続きの新曲のお披露目には、“今日、来て良かった”を実感する。

そして「一番盛り上がる曲やります。ラストー! キラーボールで踊りませんかー?」と、おなじみの『キラーボール』へ。ハンドマイクで舞台上を歩き回り、挑発的に歌う川谷の姿にぞくぞくさせられ、“最高潮!”と思っていたら、なんと川谷がトチってやり直しに。しかし、このぞくぞくがもう一度味わえるとなれば、お得感大。こういうハプニングもライブの醍醐味だ。「もう一度、キラーボールで踊りませんかー?」と仕切り直せば、今度はバシッと決まり、途中に繰り広げられる、ちゃんMARIのショパンの「幻想即興曲」の響きにもうっとりとさせられる。歌声とサウンドがザクリと心をえぐり、本編は終了を迎えた。

もちろん、アンコールを求める拍手は鳴り止まず、4人がカムバック! 「違う曲をやろうと思ってたんですけど、スタッフにこれが聴きたいとゴリ押しされて。3ヶ月やってないんですけど」(川谷)、「ドキドキですよ」(ちゃんMARI)と、前置きして披露されたのは「両成敗でいいじゃない」。ワイルドなアレンジが、ファンの刺激を求める欲望を満たし、サビの「両成敗がとまらない」のフレーズが心と耳に焼き付く。きっと今日の家路、口ずさんだ人が多いことだろう。クライマックスにふさわしいこのキラーチューンでRUSH BALL本編は華々しくフィニッシュ! さらに花火も打ち上がり、最高の音楽で彩られた夏の終わりの2日間が幕を閉じた。

SET LIST

  • 01. パラレルスペック
  • 02. ドレスを脱げ
  • 03. 私以外私じゃないの
  • 04. ロマンスがありあまる
  • 05. (新曲)
  • 06. キラーボール
  • En. 両成敗でいいじゃない
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ココロオークション [ATMC]

地元関西代表のココロオークション。1曲目には、この春にメジャーデビューを果たしてリリースしたミニアルバム『CANVAS』から疾走感溢れる『フライサイト』を繰り出す。“さあ行こうか 今よりも高く 遠く”の歌詞のとおり、前へ前へとアグレッシブに歌を届け、続けざまに『ヘッドフォントリガー』を披露。日頃の喧噪や嫌なことからスカッと解き放ってくれるナンバーが、さらにスピーディなテンポで観客の気分をどんどん盛り上げていった。

粟子真行(vo&g)は、「ATMCのトリを任されましたココロオークションです! 地元大阪のフェスで、大阪代表としてトリを務めることができて嬉しく思います!!」と喜びを露わにして、どこか切なくもポジティブで明るいメッセージが込められた『ここに在る』を届ける。さらに、「音楽は自由です。自由に好きなように踊ろうぜ!」と粟子が誘い、会場を揺らした『夢の在り処』へと続く。“つまらないこの世界を 揺らせよ君のビートで”と、観客の背中を押す歌詞が心のど真ん中を突き抜け、手を取って共に駆け抜けてくれるような前のめりなステージを展開する。

「2007年のRUSH BALLが僕にとって初めての夏フェスでした。あれから音楽を届ける側になって、あの時がきっかけでいま音楽をやっています。今度は僕たちが誰かの夢になることを願って…、最後に1曲、2016年の夏を置いて帰ります!」と粟子が語り、夏のバラード曲「蝉時雨」を披露して締めくくる。繊細さと力強さを兼ね備えた歌声がキャッチーなメロディに乗っかって、歌詞とバンドの想いがとにかくクリアに心を打ち抜くステージだった。

SET LIST

  • 01. フライサイト
  • 02. ヘッドフォントリガー
  • 03. ここに在る
  • 04. 夢の在り処
  • 05. 蝉時雨
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SHISHAMO

サウンドチェックからすでにハンドクラップで盛り上がるステージ。すっかり日も暮れたRUSH BALL 2016のトリ前を飾るのは、女の子スリーピースバンド、SHISHAMOだ。3年連続、3度目の登場となるSHISHAMOだが、2014年はATMC、2015年は、14時ごろのメインステージ、そして今回はメインのトリ前と着実にステップアップを遂げている。

大歓声に迎えられ、宮崎朝子(vo&g)が「ラシュボ!」と可愛らしく叫ぶと、昨年同様『量産型彼氏』からスタート。しかし昨年と異なるのは、より骨太に、安定感を増したバンドサウンドとキュートな中にも貫禄すら感じる宮崎のヴォーカル。3人の鉄壁のアンサンブルは確実に進化している。そして打ち込みのホーンサウンドで新たなアプローチをみせる『みんなのうた』に続き、また「ラシュボ!」(気に入ってる?笑)とお茶目に叫ぶ宮崎。「暗いっすね!いろんなフェスに出させてもらってますが、こういう時間帯は初めてなので新鮮です!次の曲にはぴったりだと思います!」と9月リリースの新曲『夏の恋人』を紹介。甘酸っぱい歌詞を情感たっぷりに歌い上げる宮崎のヴォーカルが胸を締め付けてくる。夏の終わりのせつなさにキュンキュンする中盤のハイライトとなった。

続くMCでは、松岡彩(b)がトーク。「2年前の18歳の夏にRUSH BALLのお手伝いをしていた時、宮崎朝子にATMCでナンパされて…」と昨年同様SHISHAMO加入の話を。「ただいま!と思ってやっています!」「SHISHAMOにとって思い入れのあるフェスなんで、帰って来れてうれしいです!いい時間にやらせてもらってありがとうございます!」と宮崎。こちらは、なんとも感慨深くなるが、彼女たちはどこかひょうひょうとしていて、そこがなんとも彼女たちらしい。

「ラッシュボール女!男!全員!」コールのあとは、後半戦へ。『中庭の少女たち』『僕に彼女ができたんだ』では、ギター・ベース・ドラムのみのシンプルな3ピースのカッコよさをみせつけた。

そしてSHISHAMO夏フェス鉄板ソング、『タオル』『君と夏フェス』!これが聴けないと終われないとばかりに飛び跳ねて喜ぶオーディエンス。みんなでタオルをグルグルと振り回す楽しさはやっぱり夏フェスならではだ。スクリーンにSHISHAMOイラストと共に映るみんなの笑顔が最高だった。

超絶キュートなのに、ライブを重ねるごとに男前!?になっていくSHISHAMOサウンド。来年もこの場所で更なるパワーアップを遂げた彼女たちのライブを楽しみにしたい。

SET LIST

  • 01. 量産型彼氏
  • 02. みんなのうた
  • 03. 夏の恋人
  • 04. 中庭の少女たち
  • 05. 僕に彼女ができたんだ
  • 06. タオル
  • 07. 君と夏フェス
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ONIGAWARA [ATMC]

ヤシの木2本のみがセットされたステージに、「エビバディ♪」とダンスミュージックが鳴り響く。アイドルの学園ドラマみたいなお揃いの衣装を着て、キャプを被り、蝶ネクタイ姿の斉藤信也と竹内サティフォが登場。竹内に限っては、布袋モデルのギターまで持っている。そこにチビッ子ダンサー3人が現れ、5人で踊りだす。何が起きたのかと…一瞬誰もが考えるも、すぐに受け入れて、見よう見まねで踊りだす。ロックスターでもスターアイドルでもない竹内が最後に「愛してるよ」と台詞調に言うと、何故か男女問わず恋に落ちてしまう…。1曲目『エビバディOK?』から度肝を抜かれ、衝撃&笑撃のスタートを飾ったONIGAWARA。

2曲目『ボーイフレンドになりたいっ!』では結婚式における誓いの儀式をパロディーにしてみせたが、とにかく彼らは吹っ切れている。MCで斉藤は「アイドルひと組だけ出て緊張しているけど、みんなの笑顔を観ていると興奮します! みんなの笑顔で季節を変えようぜ!!」と平然と語りかけ、竹内はかっこよく「わかるよ」と呟く…。「フェスの楽屋って緊張でビクビクするけど…俺が輝けるのはステージの上だけなんだよ!」と斉藤が続けると、竹内は「色んなスターがいるけど、お前が一番かっこいいよ」と、これまた呟く…。「こいつらマジか…?!」と想ってしまうような台詞を、冒頭の「愛してるよ」同様に日常にとけこませ、信じさせてしまう。これこそが音楽ならではの奇跡…はめを外して書くなら、「もう、たまんないっ!」って感じである!

サマーレゲエチューンな3曲目『西三の風』での斉藤のドス声も様になっている。ビーチボーイズにもウォーターボーイズにもなれなかったふたりが今、最高に輝いている。圧巻は、斉藤の「ポップミュージックの全てを魅せてやる!」という不敵な予告から始められた4曲目『ポップミュージックは僕のもの』。何かしら、この曲の歌詞を絶対に読んで欲しい。ここに彼らの全てが詰まっている。アイドルみたいには笑えないし踊れないし、バンドマンみたいには歌えないしギター弾けないし、ロックでもないし、パンクでもないし、それでもポップミュージックで魔法をかけようとする。この日、彼らのステージを観て、不快に思った人は誰ひとりいないだろうし、みんなハッピーになったはずだ。それがポップミュージックの魔法。音楽とは大衆に魔法をかけられなかったら、何の意味も無い。

ラストナンバー『タンクトップは似合わない』ではロックフェス等では観た事の無いアイドル用照明がキラキラ光り、観客エリアではペンライトを振る姿も多く見受けられた。個人的にバンドマンのアイドル化には興味ないが、彼らはエンターテイメント全てへの憧れを恥ずかしげなく披露するからこそ、全肯定したくなる。誤解を恐れずに書くと、この日のステージにはSMAPもCOMPLEXも岡村靖幸も湘南乃風も…何もかもを体感出来るし、その全てを彼らには物にしているし…その上で凄い事に、今まで観た事も無い全く新しいエンターテイメントを創りあげている。ちょっと褒め過ぎただろうか…いや、これで正しい!

彼らが3年前まで竹内電気というバンドでバリバリ活動していた歴史が確実に活かされていると…当時を知る人間として胸を張って言える。嬉しい悲鳴だ。まだONIGAWARA未体験の方は必ずしも体感して欲しい。ちょっと世界が変わるかもよ?!

SET LIST

  • 01. エビバディOK?
  • 02. ボーイフレンドになりたいっ!
  • 03. 西三の風
  • 04. ポップミュージックは僕のもの
  • 05. タンクトップは似合わない
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MONOEYES

メインの7番手に登場したのは、本イベント初出演となるMONOEYESだ。映画「スターウォーズ」のテーマ曲をSEにメンバー4人が登場すると、オーディエンスが声高らかに吠え、彼らの登場を歓迎する。細美武士(vo&g)はすでにビール片手にご機嫌な様子で、「RUSH BALL初登場、MONOEYESです。ひとつよろしくお願いします」と短い言葉のあと、1曲目「When I Was A King」へ。戸高賢史(g)は開始早々に頭を振り乱しながらギターをかき鳴らし、スコット·マーフィー(b)はベースを高く掲げクルクル回りながら満面の笑みで屈強なリズムを打ち出していく。ギターロックの一言では済まない、多彩なアレンジはさすがとしか言いようがなく、イベント初登場とは思えないほどオーディエンスとの空気感もバッチリとハマっている。次曲「Like We’ve Never Lost」、「Just A Little More Time」と聴くだけで気持ちが解放されるような、なんとも心象鮮やかになる楽曲が続いていく。そして、「オレたちクソ野郎どものテーマソングをやります!」と4曲目「My Instant Song」へ。上昇感の強い楽曲はなんとも心地がよく、英詞ながらも楽曲の世界観がじわりと染み込んでくる。

「夏フェスって何年か前まで大っ嫌いだったけど、今年から大好きになった。この規模でのイベントはココが今年最後。初めてステージに立ってみたら、海の匂いはするし、夕焼けはキレイだし。お前らも目キラキラしてるし…」と、MONOEYESとしては初めてのRUSH BALLのステージに好感触の様子の細美。ステージ中盤にはスコットがメインボーカルを取る「Somewhere On Fullerton」を披露。よりパワーとスピードが増した楽曲に、会場の熱気がさらに高まる。スクリーンに映る4人の表情は本当に楽しげで、バンドを始めたばかりのキッズのような無邪気すら感じられる。その楽しげな雰囲気はオーディエンスにも自然と伝染し、フィールドからは自然と手拍子が沸き起こっていく。

その後も「Run Run」「End Of The Story」と生命力あふれる楽曲が次々に披露される。タイトに攻め込んでいく、一瀬正和(ds)のドラムがさらに感度を高めていく。そして「フェスって楽しいわ。細かいこと色々言われてきたけど、無視しても大丈夫みたいだし。お前たちも一緒だよ。人のいうこと聞くロックなんてしてらんねぇよな」と「明日公園で」へ。真っすぐに突き刺さる、温かく柔らかな世界観を持つ楽曲は不確かだった気持ちを肯定してくれるようで、ステージを観ながら思わず涙がこぼれる。

ラスト、「またどっかで会おうぜ」と「グラニート」へ。この日一番の開放感を持つ楽曲を全身で浴びようと、両手を掲げ全身で音を吸収するオーディエンスたち。すべての楽曲が終了すると、フィールドからは大きな歓声が沸き起こった。ステージを去る間際、ビールを一気飲みし満面の笑顔を見せたメンバーたち。初めてのRUSH BALL、バンドもオーディエンスも大いに楽しんだようだ♪

SET LIST

  • 01. When I Was A King
  • 02. Like We’ve Never Lost
  • 03. Just A Little More Time
  • 04. My Instant Song
  • 05. Somewhere On Fullerton
  • 06. Run Run
  • 07. End Of The Story
  • 08. 明日公園で
  • 09. グラニート
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lovefilm [ATMC]

日が沈み始めて空がオレンジに染まる頃、ATMCに颯爽と登場したのはlovefilm。現在は活動休止中であるthe telephonesの石毛輝(vo&g)と岡本伸明(ba&syn)を中心に、モデルとして活躍している江夏詩織(vo&g&syn)をボーカルに迎え、ドラマーの高橋昌志(ds)と4人で結成されたバンドだ。

8月3日にリリースしたばかりのファーストアルバム『lovefilm』に収録されている、黄昏時にぴったりな『Vomit』でライブがスタート。のっけから江夏のキュートな歌声とポップなメロディーが観客の心をガッチリと掴んで引き込んでいく。彼女の後ろでは、高橋の打ち鳴らす8ビートに合わせて、石毛と岡本の三人が向き合い楽しそうにサウンドを練り上げていき、なによりライブを楽しんでいることがガツンと伝わってくるシーンも。「初出場だけど、そんなん関係ないから。一緒にひと夏の想い出を作りましょう!」と石毛が声をかけ、続く『BIG LOVE』では江夏と石毛の男女ツインボーカルで湧きたつ感情がストレートにぶつけられる。

MCでは、石毛がRUSH BALLに出演できた喜びを語り、「lovefilmは今日が初の大阪ライブになるんです。10年前から、第二の故郷って言ってる大阪なので楽しみにしてきました!」と打ち明け、新曲『YAGI』を披露。江夏がセンチメンタルに歌い上げ、石毛と岡本のハイトーンなコーラスが重なっていく。うってかわって、石毛のエモーショナルな歌声がリードする『Goodbye,Goodnight』では、岡本が身を乗り出してベースをうねらせ、ラストは『Kiss』で締めくくった。フレッシュでローファイなロックサウンド、いつまでも聴いていたいほど心地よいポップなメロディが、どこまでも広がっていく鮮烈なステージだった。

SET LIST

  • 01. Vomit
  • 02. BIG LOVE
  • 03. 新曲「YAGI」
  • 04. Goodbye, Goodnight
  • 05. Kiss
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BIGMAMA

今やRUSH BALLにはかかせないバンドとなったBIGMAMAが昨年に続き登場!お馴染みベートーヴェンの第九のSEと大きなハンドクラップがメンバーを迎える。「いくぞRUSH BALL!会いたかったよRUSH BALL!」四つ打ちダンスビートに絡みつくバイオリンのフレーズが身体に突き刺さるような感覚。1曲目の『MUTOPIA』から、一瞬でステージを彼らの色に染めるサウンドマジックに魅せられる。

続く『♯DIV/0』では、静かな衝動を秘めた金井(vo&g)の伸びやかなヴォーカルが風にのって、心地よく響いてくる。さらに「新曲ですがどうか自由に遊んでください!」とフェス映えする『Weekend Magic』で大きく会場を揺らす。

「楽しんでますか!RUSH BALL!」「日本中いろんなフェスがあるけど、なんでこんなRUSH BALLが好きなのかな…と昨日から考えてたんです。香るんです…ステージが男臭い(笑)。TOSHI-LOWさんかな?あと、WANIMAの大合唱の名残とかまだこの辺にあります(笑)」と語る金井。ひとつのステージが出演者の絆でずっと繋がっているというRUSH BALLならではの空気感を表現した。

そして、「もう少し日が落ちてからやってみたいなとか、RUSH BALLでの夢はまだまだあるんです」と語り、キラーチューン『神様も言う通りに』がスタート!「たった3秒あれば僕たちは未来を変えて行ける♪」の大合唱が爽快!この光景は、毎回勇気をくれるし、胸が熱くなる。金井のハイトーン・ヴォイスとせつないシンセの音色が夕方の涼しさを連れて来てくれそうな『秘密』、ドヴォルザークの新世界をモチーフにした『荒狂曲 "シンセカイ"』など、後半もエモーショナルなかつ華やかなステージングで魅了。しっかりとバンドの存在感を見せつけ、新たな歴史の1ページを刻んで幕を閉じた。

SET LIST

  • 01. MUTOPIA
  • 02. #DIV/0!
  • 03. Weekend Magic
  • 04. 神様も言う通りに
  • 05. 秘密
  • 06. 荒狂曲"シンセカイ"
  • 07. CPX
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Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) [ATMC]

何かの会話を録音した雑音混じりのあやしげなSEで姿を表したのは、Creepy Nuts。MCバトル日本一のラッパー・R-指定とDJ松永による1MC1DJのユニットだ。特にR-指定は会場近隣の堺市の出身とあって、ステージ前には早くから人が集まり、その期待の高さをうかがわせる。そんな観客に対して、まずはあいさつ代わりのフリースタイルラップでひと盛り上げ。「ステージにメインもサブもない」と初っ端からフルスロットル。リリックに自身の境の住所も盛り込み、地元感も満載に沸かしていく。

そして、ラップと変わらないくらいの滑らかなトークも展開。しかも下ネタてんこ盛りで、会場を笑いの渦に。気づけばあっという間にCreepy Nutsのペース。そこから、今度は切れ味鋭くヒップホップ界をばっさりといく『みんなちがって、みんないい。』へ。ディスっているのか?愛なのか?、とにかくその詞にニヤリとしてしまうナンバーは、みぞおちあたりをくすぐり沸々とさせる。また同時にサビの「みんなちがって、みんないい」のコールが実に痛快に響く。

だが、「じゃあ、お前ら(自分たち)は何か個性はあるのか?って」(R-指定)って自問自答。もちろん「あります! オレにしかできへんこと!」(R-指定)とファンにはおなじみの聖徳太子フリースタイルへ。これは観客からランダムにお題をもらってアドリブでラップを披露するもの。今回は「ひらパー」「関西大学」「バスケ」「タイガース」のほか、観客の友達や彼女の名前など6つがあがる。しかもそのやりとりが芸人顔負けの観客いじり。ファンと2人の距離もぐぐっと縮まりアットホーム感も半端ない。当然ラップは名人芸。思わず感嘆の「お~」や「Fu~」といった声が漏れる。

さらに「オレの特技の後は、DJ松永がこいつにしかできない技を披露します」(R-指定)と、今度はDJ松永が華麗なターンテーブルさばきで魅せる。続けてR-指定が、DJ松永のこれまでのDJとしての歩みを語り持ち上げたかと思えば、すぐに「アラサーで、見た目もかっこ良く」から「店にも行ったことのないモノホンの童貞でございます!」とお決まりの発表を! 観客も“待ってました”というように歓声をあげ、DJ松永も投げキッスでこたえる。と、くれば「DJ松永に気持ちよくされたいヤツー?」(R-指定)の煽りにも全員が手をあげ、もうひと騒ぎとキャッチーな『合法的トビ方ノススメ』へ。すでにCreepy Nuts色に知らないうちに染められている会場は、音に合わせて気持ちいいほどに跳ねる跳ねる! 2人もオーディエンスも汗びっしょりになってアクトは終了。最後にもれるように聞こえたR-指定の「気持ちい~」と、撤収する人々から聞こえてくる「おもしろかったね!」の言葉がすべてをあらわすようなステージだった。

SET LIST

  • 01. フリースタイル
  • 02. みんなちがって、みんないい。
  • 03. 聖徳太子フリースタイル
  • 04. DJ松永ルーティーン
  • 05. 合法的トビ方ノススメ
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go!go!vanillas

イベントも中盤、涼やかな風が吹き出したころ6番手に登場したのはgo!go!vanillasだ。メンバー4人がステージに駆け寄り、爽やかに登場♪ 牧達弥(vo&g)の「騒ごう~ぜぇ~!」の掛け声で1曲目「スーパーワーカー」へ。ジェットセイヤ(ds)の弾いたクリアなリズムにつられ、オーディエンスが両手を掲げるとあっという間にフィールドに一体感が生まれる。「まだまだ踊ろうぜ‼」と、続いて披露されたのはライブでも定番のご機嫌なナンバー「エマ」。柳沢進太郎(g)が描く、直球ど真ん中に駆け抜けるPOPなメロを持つダンスロックに、イベントも半ばを過ぎて疲れが見え始めたオーディエンスを再び燃え上がらせる。 もちろん、メンバーのテンションも落ち着く暇もなく急上昇を続ける。「騒がしいのは好きですか? お祭りは好きですか?」と「ヒートアイランド」へ。“同じアホなら踊らにゃそんそん♪”と、日本人の“盆踊り魂”を奮い立たせていく。

「RUSH BALLが始まって18年。歴代最高の大騒ぎにしよう!」と「ヒンキーディンキーパーティークルー」へ。長谷川プリティ敬祐(b)のマットな質感を持つご機嫌なリズムはオーディエンスのステップを刻ませ続け、ハイスピードで展開される底抜けにハッピーなナンバーに、オーディエンスは最高の笑顔で応える。その後も「デッドマンズチェイス」「カウンターアクション」と立て続けに披露。バンドのカラーをこれでもかと存分に詰め込んだ楽曲陣に、オーディエンスが盛り上がらないわけがなく、タオルを振り回し、拳を突き上げ、ステップを刻み思い思いにバンドの音を堪能する。

ラスト「マジック」、「思い切り暴れるよ~♪」の言葉通り、純度100%の爽快なロックナンバーをぶつけ全7曲のステージが終了。熱気に体力を奪われ疲れが現れ出すタイミングでのバニラズのステージ、最高な音のビタミンチャージが完了しました♪

SET LIST

  • 01. スーパーワーカー
  • 02. エマ
  • 03. ヒートアイランド
  • 04. ヒンキーディンキーパーティークルー
  • 05. デッドマンズチェイス
  • 06. カウンターアクション
  • 07. マジック
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ヤバイTシャツ屋さん [ATMC]

「もうやっちゃう!? ヤバイTシャツ屋さん、始まるよ!」とこやま(g&vo)が開演を告げ、いざ弾き出したのはあれ…? その曲、さっきまで大きい方のステージでやってたWANIMAの『THANX』やないかーい!(笑) 「あかんあかん、できひんから! 自分らの曲やりまーす」(こやま)と改めてなだれ込んだ『Tank-top of the world』が始まるや、ATMCには凄まじい砂ぼこりが舞い上がる…。男女ツインボーカルでぐいぐい引っ張っていく続けざまの『ネコ飼いたい』でも、「暴れろ~! 『RUSH BALL』、全員で歌ってくれよ!」とこやまが焚き付け、オーディエンスもろとも全員がひたすら“ネコ飼いたい”と連呼する(笑)。

MCでも、「どうも、PIZZA OF DEATHのWANIMAです!」「今日はgo!go!vanillasのコピーバンドで出させてもらいまして…(『エマ』のイントロを弾いて“できひんできひん”(笑))」「『RUSH BALL』に僕らみたいな中学生を呼んでくれて…」「俺、ちょっと●●●●に似てへん?(それ今はあかんやつや)」etc…と、こやまの高速ボケもすごいが全部拾っていくもりもと(ds)もすごい(笑)。

気を取り直して、「ヤバイTシャツ屋さん初めて観た人~? (意外と多い挙手を見て)よく今まで盛り上がってたな(笑)、ウェイウェイできたな」(こやま)と流れるように『ウェイウェイ大学生』へ。この頃にはATMCを埋め尽くす今日イチの観客が詰めかけており、続く『メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されてる感じの曲』では、笑っちゃうくらいにそれな曲で跳ねに跳ね、全員にしゃがませ、さらに跳ねと、どこかで観たステレオタイプなライブをシニカル&ユーモアたっぷりにやってのける。

 MCでは、こやまに『RUSH BALL』のあいうえお作文を無茶ぶりされたしばた(b&vo)が、「“ラ”ンドセルしょった少年/“し”ゅんじ(瞬時)に大人になった/“ユ”ー(You)もしや/“ボ”ク、工藤新一(=名探偵コナン)」と見事に切り返し、もりもとも思わず「めっちゃいいやん!」と絶賛(笑)。さらには、「バンドマンがよく“行けんのか~!?”って言うけど、どこに行けるん?」(こやま)「ニトリやろ」(しばた)「ニトリ行けんのかー!」(こやま)、と反射神経抜群のMCを繰り返し(笑)、ラストは『あつまれ!パーティーピーポー』へ。恐ろしいほどの砂ぼこりの中、「1曲だけおまけでやります」(こやま)とブチかましたおかわりの『スプラッピ・スプラッパ』まで、今のバンドの勢いとクレバーさを存分に見せつけた、ヤバTの『RUSH BALL』初出演だった。

SET LIST

  • 01. Tank-top of the world
  • 02. ネコ飼いたい
  • 03. ウェイウェイ大学生
  • 04. メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
  • 05. あつまれ!パーティーピーポー
  • 06. スプラッピ・スプラッパ
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WANIMA

朝の涼しさはどこへやら。午後3時、泉大津フェニックスには痛いほどの陽射しが降り注ぎ、灼熱状態に。みんなのパワーが雨予報を吹き飛ばしてしまったようだ。そんな天気に負けずとも劣らない元気玉WANIMAがステージに飛び出すと、振りきれたテンションのキッズたちも大騒ぎ!ハイテンションなコールの中、「待っとってくれてありがとうー!」とライブがスタート!「いろんなフェスに行ったけどRUSH BALLが一番好きなWANIMAでーす!」とKENTA (Vo/Ba)が満面の笑みで叫ぶ。昨年、1日目のATMCのクロージングを務めた時も言っていた言葉。1年後にもこちらで聞けて本当に良かった。

前半は、『THANX』『リベンジ』『いいから』などアルバム『Are You Coming?』の曲を止まないシンガロングと共に連打。彼らのパワフルなバンドアンサンブル、キャッチー&センチメンタルなメロディーには、誰をも元気にする底知れない力が溢れている。終始RUSH BALL!大阪!と叫びまくるKENTAにRUSH BALL愛をひしひしと感じた。「今日イチ暑い時間にありがとう!この暑い中、受け入れてくれますか?」「男の子は女の子がよろっとしたら助けてあげて、女の子は…オレしか見んでよかけんね!!」と熊本弁満開の人懐っこいMCで距離を縮めてくる。

「暑い中、反応してくれてありがとう!」と続けた『1106』。「海はありますか?」の大合唱は圧巻だった。そして、今日イチをたたき出すべく、「体力残ってるか!?RUSH BALLのテーマソングやります!」と披露されたのは『BIG UP』。どこからそんなパワーが溢れてくるのかという全力疾走のパフォーマンスに圧倒される。

これでラストかと思っていると、「日本のどこかで踏ん張っている人たちに!WANIMAの8万曲(!?)の中から、ラスト1曲歌って帰ります」と最新シングルから『ともに』を披露。みんなの大きな歌声がフィールドに響きわたるまさに“フェスマジック”な光景が感動的だった。

SET LIST

  • 01. THANX
  • 02. リベンジ
  • 03. 夏の面影
  • 04. いいから
  • 05. 1106
  • 06. BIG UP
  • 07. Hey Lady
  • 08. ともに
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Halo at 四畳半 [ATMC]

千葉県佐倉市と言えば、ある程度の年配の方は長嶋茂雄を思い出すだろう。が、今のロックキッズにとって千葉県佐倉市と言えば、Halo at 四畳半である。渡井翔汰(vo&g)が透明感ある声で1曲目『春が終わる前に』を歌う。ゆったりとしたメロディアスなナンバーが、エモーショナルに演奏される。「消えた夏の残像に目を擦っていた」という歌詞が耳に入ってくるサマーチューンの後、渡井が緩やかに喋りだす。「昨夜の宇都宮から夜行で走ってきました。‘13年から毎月大阪にライブで来ているんです。これが集大成となるライブです」…、その言葉からもわかるように見た目は爽やかながら想いは熱い。

3曲目『リバース・デイ』を挟み、改めて渡井が気持ちを伝える。「千葉県のど田舎から、ずっと大阪に通い続けていた去年の俺に言ってやりたい。『俺、RUSH BALLに出るよ』って。全く信じないと思うけど。でも、間違いなく、みんなのおかげです。俺は来年も、このステージに立ちたいけど今は、そんなのどうでもよくて。とにかく目の前にいる例えば1000人なら、1対1000じゃなくて、1対1というひとりひとりに向かってやっていきたい。糧になるような一瞬を作りたい。最高の歌を残して帰ります」…、そしてラストナンバー『シャロン』へ。ギターをかきむしり、声を振り絞る様に歌う。全力を出しきった4人は深く深く長い長いお辞儀をして、また千葉県佐倉市へと帰っていった。

SET LIST

  • 01. 春が終わる前に
  • 02. アメイジア
  • 03. リバース・デイ
  • 04. シャロン
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indigo la End

少し前まで降っていた小雨も止み、夏の日差しが戻るなかコーラスとキーボードの女性サポート2人を加えた6人体制で登場。まずは川谷(vo&g)のカッティングから軽やかに『名もなきハッピーエンド』を響かせると、さっそく会場からはクラップが。サビの「はなればなれ」のリフレインが頭にぐるぐると回りだす。その流れに乗って、後鳥(b)のスラップとスピード感ある佐藤(d)のビートが織り成すイントロで十分に高めて『悲しくなる前に』へ。エモーショナルな詞と、川谷と長田(g)の2本のギターが重なり、曲の世界をより深く濃く広げていく。さらに空気を濃縮するように、壮大なピアノから『夏夜のマジック』につなぐと、川谷はハンドマイクに持ち替え、歌に集中。目を閉じ、後鳥の肩に腕をまわして歌う一幕も。ゆったりとした横揺れのムードに包まれ、日中なのを忘れてしばし夜の空間へ脳内トリップする。

そして、MCタイムでは「夏フェスに出るバンドのなかでも、一番MCのテンションが暗いと思うんですよ。でも、頑張ってるんですよ。だって頑張るしかないじゃん、オレ(笑)」と川谷節を展開し、くだけた雰囲気に。さらに「[Alexandros]の(川上)洋平のMCに感動したので」とそのマネを! 川谷いわく「(声が)高くて何を言ってるかわかんない(笑)」というそのマネに、会場には大きな笑いが起こり、当初自身が語った暗いテンションはどこかへ。

そして、爽快なギターリフの『緑の少女』で後半戦へ。甘酸っぱいリリックのこのナンバーにも、どこか芯の強さを感じさせるのが、いまのindigo la Endの魅力なのだろう。さらに圧巻のパフォーマンスで観客をいい意味でフリーズさせたのがラストの『渚にて幻(long ver.)』。幻想的とも言えるキーボードとノイジーなギター、強くて優しくて美しいそのアンサンブルに息を飲む。川谷の歌声も、無限に広がる空を満たすように膨張していく。体を折り曲げ、舞台に仰向けになりギターをかき鳴らすその姿は、まさに全身全霊のアクト。当然、聴く側は頭が真っ白に。しばらくこの光景と残響は消えそうにない。

SET LIST

  • 01. 名もなきハッピーエンド
  • 02. 悲しくなる前に
  • 03. 夏夜のマジック
  • 04. 緑の少女
  • 05. 渚にて幻(long ver.)
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フレンズ [ATMC]

「ATMCの“フレンズ”の皆さん、盛り上がってますか? 今からフレンズがATMCで最高の1日を見せるぜ~」(vo&key・ひろせひろせ)とのはじめましてのご挨拶から始まったのが、今回が『RUSH BALL』初登場となるフレンズ。とは言えメンバーは、おかもとえみ(vo・科楽特奏隊、ex.THEラブ人間)、ひろせひろせ(vo&key・nicoten)、三浦太郎(g&cho・ex.HOLIDAYS OF SEVENTEEN)、長島涼平(b・FINAL FRASH/the telephones)、SEKIGUCHI LOUIE(ds・ex.The Mirraz)というキャリアを持つ5人だけに、しょっぱなの『夜にダンス』から初見のオーディエンスが軒並みハンズアップするグッドヴァイブの中、男女ツインボーカルの旨味を存分に発揮。コケティッシュな色香漂う“えみそん”(=おかもと)と、ライブの流れを軽妙にリードするひろせひろせを中心に、渋谷系ならぬ(渋谷区)“神泉系”と称するグッドミュージックに吸い寄せられるように、ATMCには見る見るうちに人だかりが…!

「『RUSH BALL』の皆さん、はじめましてフレンズです。たくさん集まってくれてありがとう~!」とえみそんがその喜びを伝えつつ、「太ってます! ザワザワが止まらないでしょ?」とオリジナルの“DEB”ロゴのキャップを身にまとう(笑)ひろせひろせの抜群の現場処理力も機能し、個性溢れるメンバーたちを出身地と共にご紹介。続く『DIVER』でも豊潤なポップネスで観客を魅了し、これにはえみそんも「ちょー最高」と連呼するご満悦(笑)。「こんなに盛り上がるんだったら新曲やってもいいよね!?」(おかもと)と披露した『ビビビ』も初出演とは思えないハマりようで、『RUSH BALL』との相性はバッチリ。

ここで、「フレンズで初めて作った曲をやりたいと思います」(おかもと)と、『ベッドサイドミュージック』を。三浦のコーラスも相まって、瑞々しいメロディが爽やかな風と共に身体に染み渡っていく。男女の掛け合いもクールでポップなラストの『Love,ya!』まで、観る者を瞬時に虜にするポップセンスと人なつっこさで、初にして最高の夏を届けてくれたフレンズだった。

SET LIST

  • 01. 夜にダンス
  • 02. DIVER
  • 03. ビビビ
  • 04. ベッドサイドミュージック
  • 05. Love,ya!
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キュウソネコカミ

リハーサルの段階から本番さながらの盛り上がりをみせ、観客をグイグイ引き込んでいったのはキュウソネコカミ。来週9月3日(土)に、ここ泉大津フェニックスで開催される、野外イベント『OTODAMA'16~音泉魂~池田編』を主催している清水音泉に捧げた楽曲『OS』に合わせてメンバーが勢いよく登場。RUSH BALLのステージで、「清水音泉ぶっとばす!」のフレーズに合わせガッツポーズをとる、そんなキュウソ節が炸裂した波乱の幕開けとなった。

先ずは『MEGA SHAKE IT!』でアグレッシブにライブをスタートさせると、8月3日にリリースしたばかりのセカンドシングル『サギグラファー』へとなだれ込む。新曲にも関わらず観客と大合唱を巻き起こし、一体感を生み出してしまうほどのキレ味抜群の歌詞、そして耳に残るキャッチーなメロディが響き渡る。続けざまに楽曲を畳みかけ、『KMDT25』では、ソゴウ タイスケ(ds)の伝統的なお祭りビートに合わせて、盆踊りさながらのサークルをフロアに作りだして会場の熱気を上昇させた。

「やっとRUSH BALLのメインステージに立ったぞ! 9年前、田舎から出てきて初めて行ったフェスがRUSH BALLでした! その時、銀杏BOYZが観たくて来て、昨日のRUSH BALL初日も銀杏BOYZを観に来たー!」とヤマサキ セイヤ(vo&g)が振り返って、さらに「ライブ終わった後に、BRAHMANのTOSHI-LOWさんに連れられて峯田さんの楽屋に連れていかれました…! そのままなぜか、峯田さんがライブで履いてたパンツを貸してもらうことに!! このパンツは、あの峯田さんの汗で濡れたパンツやぞーー!! 夢ありすぎるぞRUSH BALL----!!!」とフェスならではの夢のあるエピソードを語って、喜びと興奮を観客と共有した。

2013年のATMCで、RUSH BALLに初出場を果たした時も、憧れのフェスに出演できて夢が叶ったと語っていた。その後メジャーデビューを果たし、名実共に日本のロックシーンを代表する若手バンドとなって、今日、メインステージに堂々と立っている。“泉大津ドリーム”を再び掴んだ彼らが、今度は並々ならぬ気迫を込めて『DQNなりたい、40代で死にたい』を鳴らす。曲中、観客の頭上に支えられながら立ち上がったヤマサキが、お馴染みの“ヤンキー怖い!”コールだけでなく、銀杏BOYZの『あいどんわなだい』でもお馴染みの“おっぺけぺー!”コールを叫ぶ姿は印象的で、インディーズ時代から鍛え上げたこの定番曲が、いつも以上にパンクで、エモーショナルに胸に突き刺さりグッときた。

最後は、メジャーアルバム『チェンジ ザ ワールド』収録の『ビビった』を披露。ヨコタ シンノスケ(key/vo)も声を張り上げて歌い、オカザワ カズマ(g)とカワクボ タクロウ(ba)がステージを飛び回りながらかき鳴らす。そして、“売れたいマジで!”、“なめんじゃねぇ!”のフレーズをヤマサキが咆哮。アッパーチューンを畳みかけて、ただただ躍らせるだけでなく、ドラマチックな展開と観客のエモーショナルに訴えかけて届けるライブがとにかく胸を打つライブだった。

SET LIST

  • 01. MEGA SHAKE IT!
  • 02. サギグラファー
  • 03. ファントムヴァイブレーション
  • 04. KMDT25
  • 05. DQNなりたい、40代で死にたい
  • 06. ビビった
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パノラマパナマタウン [ATMC]

ATMC2番手に登場したのは、神戸発4人組オルタナティヴロックバンドのパノラマパナマタウン。関西若手ロックシーンの中でも注目度の高いバンドだが、正直に言うと、彼らの出番を前後に挟むメインステージのアーティストの強さもあり、集まったオーディエンスの数は決して多いとは言えなかった。しかし、その悔しさをバネに彼らはこれでもかとどん欲に攻めるステージで楽しませてくれた。

「オオカミにもネズミにも負けねぇーぞ!」、岩渕想太(vo&g)が勝気なラップが交錯させる「パノラマパナマタウンのテーマ」で宣戦布告を告げる。次曲「ロールプレイング」では、田野明彦(b)、田村夢希(ds)の2人の高速リズムがオーディエンスを踊らせ、覇気あるステージングを繰り広げる。

ステージ中盤では、9月21日にリリースされる2ndミニアルバム『PROPOSE』から「シェルター」を披露。浪越康平(g)の描くキレのあるメロが会場の空気を上昇させる。常にオーディエンスを煽り続ける岩渕だが、煽った以上にしっかりと骨太で、良い意味でブチ切れたサウンドで応えてくれる。何かに噛みつこうと足掻くバンドマンの姿からは力強い生命力と美しさを感じてしまう…。その後も「SHINKAICHI」、「MOMO」と昂る熱気でステージが進行していく。

「最後までありがとう。ホント、良い趣味してると思います」、と集まってくれたオーディエンスに感謝の言葉を告げ、最終曲に選んだのは豪気なHIPHOPサウンドで揺らす「世界最後になる歌は」。岩渕はステージ端のアンプに登ってメインステージを望み「今年はこの(ATMC)ステージでやらせてもらったけど、もっともっとデカいステージに行きたい。ここにいる人、来年また集合してください!」と、熱い気持ちを叫びライブは終了。観る者の記憶に確かな爪痕を残す、心地のよいステージが幕を閉じた。

SET LIST

  • 01. パノラマパナマタウンのテーマ
  • 02. ロールプレイング
  • 03. シェルター
  • 04. SHINKAICHI
  • 05. MOMO
  • 06. 世界最後になる歌は
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MAN WITH A MISSION

意外にもRUSH BALL初出演となるMAN WITH A MISSION。オオカミ5匹のおでましを今か今かと待ち構えるRUSH BALLキッズの期待は破裂寸前!泉大津に降り立つオオカミたちを迎え撃つかのように日射しが強くなってきたステージにメンバーが姿を見せると、キッズたちが前へ前へとおしよせる。数分のセッションで静かに音を研ぎ澄ませていくメンバーに今日のライブへ気合がみなぎっているのがわかった。

トーキョー・タナカ(Vo)が、マンウィズタオルを高くかかげると、割れるような大歓声の中、いきなり挨拶代わりのハイブリッドなラップコア『Get Off of My Way』でブチかましていく。突き抜ける疾走感の『Dive』では、トーキョー・タナカのシャウトもキレキレ!『Give it Away』などアジアツアーで磨き上げてきた最新アルバムの曲を連打していく。

そして、ジャン・ケン・ジョニー(Gu&Vo)の「改メマシテ、MAN WITH A MISSIONト申シマス!」の挨拶にギャー!と大歓声が。「ワレワレRUSH BALLニ出ルノハ初メテデゴザイマス!初心者デスノデ、オ手柔ラカニ…トデモ言ウト思ッタカ!コラー!貴様ラヲブッツブシニキマシタ!」「ヤレンノカオマエラ!ヤレンノカRUSH BALL!カカッテコイヤー!」とフルスロットルで煽りまくる。といいながらも、「炎天下ノ中、水分補給ハ忘レズニ」と気遣いも忘れない優しいオオカミ。イントロからハンズアップで一体感を見せつけた『Emotions』に続き、待ってましたの『FLY AGAIN』では、上手下手の端まで移動し、盛り上げ切るトーキョー・タナカにオーディエンスは大熱狂。やはりFLY AGAINコールの楽しさは無敵だった。

最後に「RUSH BALL童貞奪ッテクレテアリガトウゴザイマス!歌エルヤツ、声ノ限リ歌ッテクダサイ!」と披露された『Raise your flag』では、残り少ない時間を惜しむように、歌うというより叫ぶに近い大熱唱がフィールドに響き渡った。百戦錬磨のライブ・キャリアをみせつけた全開パワーのライブに圧倒された30分。最後はお馴染みスペア・リブ(Dr)のキュートな1.2.3.ガウー!コールで締めくくった。

SET LIST

  • 01. Get Off of My Way
  • 02. Dive
  • 03. Give it Away
  • 04. Emotions
  • 05. FLY AGAIN
  • 06. Raise your flag
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BURNOUT SYNDROMES [ATMC]

2日目のATMCの口火を切ったのは、初の『RUSH BALL』に3ピースで乗り込んだBURNOUT SYNDOROMES! 「ATMCのトップバッターを任された大阪のBURNOUT SYNDOROMESです! 楽しむ準備はできてますか~よろしく!」とバンドの“総合司会”こと(笑)石川(b)の挨拶の後、代表曲『文學少女』を「最後の1行まで心を込めて歌います」と熊谷(vo&g)がその声を発した瞬間、一気に聴く者の心を掴む鋼の歌声が、泉大津の広大な青空に吸い込まれていく。初見でも言葉の1つ1つがしっかりと入ってくるボーカル、このステージに立てた喜びに満ちたバンドアンサンブルに沸き上がる手拍子に、石川も思わず「最高の景色です!」と笑顔に。

続いて「俺たちの一番踊れる曲を持ってきました!」(石川)と始まった『PIANOTUNE』では、コール&レスポンスを試みるもののバンド名の長さから上手く言えないハプニングも(笑)、初陣らしくて何だか微笑ましい。切ない夏のワンシーンを描いた『セツナヒコウキ』でも、独特の響きと張りのある歌声が灼熱のATMCに突き刺ささっていく。

MCでは、’05年の中学時代に結成され、すでに11年の歳月を過ごしてきたバンドの同期として東方神起や(消臭剤の)リセッシュを引き合いに出しつつ(笑)、「こいつ(=熊谷)は普段楽しいとか言うヤツじゃないんです。それが“昨日人生で初めてフェスに行って、めっちゃ楽しかった”と言ったのが、この『RUSH BALL』なんです。あれから10年経って、このステージに立てて嬉しいです。俺らはあと1曲やけど、この1曲が俺らをここに連れてきてくれた。あなたに会わせてくれた」(石川)と、最後にアニメ『ハイキュー!!セカンドシーズン』第2クールオープニング曲となった、メジャーデビューシングル『FLY HIGH!!』を披露。『RUSH BALL』のステージに映える爆発力のあるサビを炸裂させ、10年越しの想いを地元関西の大舞台で鳴らしてみせたBURNOUT SYNDOROMESだった。

SET LIST

  • 01. 文學少女
  • 02. PIANOTUNE
  • 03. セツナヒコウキ
  • 04. FLY HIGH!!
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ドラマチックアラスカ

開会の挨拶を担当したRUSH BALLスタッフが「関西代表!」と紹介し、同じく開会の挨拶を担当したFM802DJ大抜卓人が「ドラマチックラスカ!」と名前を呼ぶ。昨年オープニングアクトを担当した神戸出身の彼らが満を持して、メインアクトとして登場。真っ正面を見据えたヒジカタナオト(vo&g)が拍子木を鳴らすと、それに合わせ観客たちも手拍子で応えていく。「イヨー!」というヒジカタの掛け声と共に『ニホンノカブキ』へ。和のエッセンスが融合されたサウンドで一気に盛り上げていく。3曲目『無理無理無理』では、ヒジカタの「ワンツーワンツー!」というカウントからマルオカケンジのベースがブンブンとなる。ほぼMC無しでストイックに4曲を終え、5曲目『東京ワンダー』を前にヒジカタが話しだす。

「今年で3年連続の出演となります。ようやくメインステージにメインアクトとして出る事になりました。RUSH BALL無くしては、ドラマチックアラスカは語れません。これからはドラマチックアラスカ無くしては、RUSH BALLを語れない…そんなライブを今日したいと思います!」と決意表明を。学校など日常生活に疲れた人たちに捧げると話され、冒頭アカペラで「夢を見たんだ 青く儚く」と歌われる。ヒジカタの透き通るような声が響き渡った。そして、「退屈な日常を変えるのは俺たちでなく、最後はあなたたちです!」と熱く伝え、ラストナンバー『人間ロック』へ。「ろっくでなしに愛を鳴らせ~!」とコール&レスポンスをするも、ヒジカタが「これで1日過ごすつもりですか~!? 元気あるところを証明してください!! RUSH BALLへ愛を鳴らせ~!!」と煽動する。これにて終幕かと思いきや、「時間が余ったみたいなんで、もう1曲新しい曲をやります!」と音源未発表曲を披露。衝動的なメロディーにヒジカタの言葉が乱射される様に乗っていくナンバー。「また、必ず帰ってきます!」と最後に力強く言い残して、去っていった。

SET LIST

  • 01. ニホンノカブキ
  • 02. 無理無理無理
  • 03. エキセントリックアルカホリック
  • 04. リダイヤル
  • 05. 東京ワンダー
  • 06. 人間ロック
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感覚ピエロ [Opening Act]

RUSH BALL 2016、2日目のオープニングアクトに登場したのは感覚ピエロ! 「OA₍オープニングアクト₎って、オレたちが一番熱いって意味だと思っています!」と、初っ端から気合溢れるステージングでオーディエンスを揺さぶっていく。

1曲目「会心撃未来」から滝口大樹₍b₎はハイテンションなリズムを響かせ、横山直弘₍Vo&g₎は高低を効かせた耳心地の良い歌声で、ジリジリとフィールドのテンションを上げていく。「RUSH BALL、一緒に遊ぼうぜ!」と、幾度とオーディエンスを煽り、性急な楽曲展開の中に危うい色気を含んだ「A-Han!!」や、捲し立てるように音を注ぎ込んでいく「メリーさん」と、バンドが持つ多彩さで魅せていく。

MCでは、横山が大阪・難波から会場のある泉大津まで自転車で移動してきたと、驚きの発言。そして、「チャリで泉大津に来るのはオレだけだと思います! オンリーワンになりにきました。朝から集まってくれた、センスの良いあなたたちとRUSH BALLを大爆発させたいんです!」と、「リア充大爆発」へ。西尾健太₍ds₎のキレのあるドライなリズムに乗っかり、オーディエンスが次々に跳ね上がる。さらに、「オレたちのセクハラに巻き込んでいいかな?」と、「O·P·P·A·I」へ。タイトルのまんまにひたすら“オッパイ”を叫び続ける、シュールだけど堪らなく楽しくなる楽曲に、オーディエンスは大盛り上がり。秋月琢登₍g₎がテンション昂るエモーショナルなメロを淡々と弾き続ける、なんとも言えぬギャップも堪らない♪

ラスト「拝啓、いつかの君へ」まで一瞬の隙もなく突き抜け、全6曲のステージが終了。オープニングアクトとはいえ、バンド結成からわずか3年でRUSH BALLのステージへの出演を果たした彼ら。横山が最後に叫んだ「また来年会いましょう!」の言葉、進化を続けるバンドのこれからの勢いに期待したい!

SET LIST

  • 01. 会心劇未来
  • 02. A-Han!!
  • 03. メリーさん
  • 04. リア充大爆発
  • 05. O・P・P・A・I
  • 06. 拝啓、いつかの君へ
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RUSH BALL 2016 2nd Day

RUSH BALL 2016 2日目、始まりました!

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27satLINE UP

RUSH BALL 2016 1st Day

ありがとうございました!


text by
奥“ボウイ”昌史
鈴木淳史
大西健斗
服田昌子
黒田奈保子
岡田あさみ


photo by
田浦ボン
河上良
Yukihide"JON..."Takimoto
Hoshina Ogawa

  • RUSH BALL 2016 1st Day

MIYAVI [Closing Act/ATMC]

RUSH BALL初日のトリを務めたSiMのMAHから、「後は任せました!」とバトンを受け取って、Closing Actを務めたのはMIYAVI。

打ち上げられた花火の音が止み、盟友であるドラマーBoBoがリズムを打ち鳴らすと、軽やかなステップを踏みながらMIYAVIが登場。世界中を魅了するギタリストを前にして悲鳴にも似た歓声が飛び交う中、ミドルテンポながら鋭いフレーズが突き刺さる「Raise Me Up」でライブをスタート。頭を振り乱しながら踊り、鳴らされる小気味いいスラップギターに観客は気持ち良さそうにして身を委ねる。続く「What's My Name?」ではさらに自由に解き放たれたサウンドが、BOBOのキレのいいビートと掛け合わさって泉大津の地に広がっていく。MCではRUSH BALLに出演できたことへの喜びと感謝を伝え、「今日、Dragon Ashのメンバーと久々に再会して、素敵なダンサーをナンパしてきました!」と切り出し、Dragon Ashの出番を終えたダンサーATSUSHIが呼び込まれて登場。3人が「Universe」で互いのリズムを呼応させながら、よりプリミティブで肉体的なステージが繰り広げられるフェスならではの展開も。

また、ちょうど前日にiTuneで先行リリースされた、8月31日(水)発売の1年4ヶ月ぶりとなるオリジナルアルバム『Fire Bird』から表題曲「Fire Bird」も披露。さらに、同じく収録曲の「Afraid To Be Cool」も披露され、膝をついて情熱的にプレイされダンサブルに鳴り響くサウンドを全身に浴びて、会場は熱狂の渦に包みこまれる。ラストは、アグレッシブに鳴らされた「DAY1」。最後は「俺たちの声を世界に響かせようぜ! Let' Go!」の掛け声と共に、観客がジャンプして会場を揺らすクライマックスも。MIYAVIのプレイに大興奮して叫ぶ者、目をひんむいてじっと見つめる者、とにかく気持ちよく踊る者など、大勢の観客がそれぞれのスタイルで興奮を爆発させている様子が印象的だった。どこまでも美しくも屈強なサウンドが広がっていく圧倒的なライブで、RUSH BALLの初日を締めくくった。

SET LIST

  • 01. Raise Me Up
  • 02. What's My Name?
  • 03. Universe
  • 04. Fire Bird
  • 05. Afraid To Be Cool
  • 06. Day1
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SiM

いよいよRUSH BALL2016、初日のトリであるSiMのステージが始まろうとしていた。‘13年以降、4年連続出演となる彼らがついに大トリでの出演。しかも、直前のBRAHMANのステージでTOSHI-ROWから歴代の大トリを担ってきたバンドからのバトンを渡されたからには、きっちりと爪痕を残さないといけないという、緊張感のあるステージだ。

スクリーンにバンド名が映し出され、メンバーが登場すると1万9000人の観客から割れんばかりの歓声が沸き起こる。MAH₍vo₎がフィールドを睨み付け、「オレたちと心中してください‼」と声高らかに叫ぶと1曲目「Get Up,Get Up」から、快感すら感じるMADなステージが繰り広げられた。オーディエンスらは待ってましたとばかりに叫び声をあげ、初っ端からとてつもない団結力が生まれていく。次曲「MAKE ME DEAD!」、頭上から叩き付けられるように、GODRI(ds)の破壊力高いリズムが降りかかり、SIN(b)の迫りくる厚みのあるベースがボディブロウのように全身に響いてくる。キレのあるSHOW-HATE(g)のギターサウンドはバンドの世界観をより黒く、より強靭なものへと昇華させる。

ステージ中盤には、モンキーダンスで踊り狂う「GUNSHOTS」、オーディエンスと共に叫び歌う「Blah Blah Blah」と休む暇を与えることなく、立て続けにキラーチューンを打ち鳴らしていく。

ステージの勢いは衰えることなく、オーディエンスのテンションも上昇を続けるなか、「大切な曲を」と、「Same Sky」を披露。柔らかく、愛しさに溢れた楽曲は一時だけ観客の熱情をクールダウンさせ、会場全員で携帯のライトを灯すと、なんとも幻想的な空間が作り上げられた。

MCではGODRIが学生時代にRUSH BALLに観客として遊びにきていたことを告白。そして「時間をかけて、そっち₍観客₎側にいた奴が今こうやってトリをやってます。夢がある。いつか実を結ぶ、オレたちがこの身をもって証明しにきました! 今度はオマエたちの番! この曲を送ります」と、「EXiSTENCE」へ。“この夜が明けても 何か変わるわけじゃないさ”“あの夜がなければ 変わることもなかったろうさ”、豪快に突き抜ける開放感あるサウンドとともに、芯のあるメッセージを伝え、ステージ本編が終了した。

SET LIST

  • 01. Get Up, Get Up
  • 02. MAKE ME DEAD!
  • 03. GUNSHOTS
  • 04. Blah Blah Blah
  • 05. Same Sky
  • 06. EXiSTENCE
  • En1. KiLLiNG ME
  • En2. f.a.i.t.h
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group_inou [ATMC]

3年ぶりの出場となるgroup_inou。すっかり涼しくなって風が気持ち良い中、imai(TRACK)が現れ、cp(MC)は何故かチャリに乗って登場。チャリを持ち上げ、観客を煽り、また袖へチャリに乗って消えていくcpの謎行動をよそ目に、imaiが舞台中央で改めて煽る。昨年夏発表の4thアルバム『MAP』から、駆り立てるようなトラックが印象的な『EYE』を1曲目に披露。続く『THERAPY』ではCGアニメーション制作チーム“AC部”制作のPVにも登場していて、group_inouのキャラクターとしてもお馴染みの“イルカのイルカくんがタオルを振り回しながら出現! 愉快なグッズ”ヒレピタ”が観客エリアに投げまくられる。彼らの人を食ったような、でも愛嬌があるパフォーマンスも毎回、楽しみのひとつ。MCでもimaiが“夏フェストイレ裏事情“をユーモアたっぷりに話し、思わず場が湧く。

4曲目は「夏の曲やります!」と紹介され、『夏の日のナインがキッズ オーライ』という歌詞が頭と心に残る『9』へ。そして、imai が「ギュッと3曲やって帰ります!」と伝え、cpも「わかったかー! いくぞー!!」と叫ぶ。『CATCH』、『KNUCKLE』と立て続くが、何度彼らのライブを観ても思うのは、ふたりの動きがパッション溢れすぎているという事。まるで格闘家のような激しくて過敏な動きには、目が釘付けになる。Imaiが「次で最後の曲。もっと盛り上げたい。そしたら、あっちへ出られるかも知れない」と語り、ラストナンバー『MAYBE』へ。まるで火を吹くかのようなcpのヒートアップしたラップは、たまらなくかっこいい。それまでの凄みと反比例するかのように、ライブが終わると一瞬で舞台から姿を消すふたり。その余韻の残さな加減も何とも言えない。来年こそメインステージで観てみたいと想ったのは、僕だけでは無かったはずだ。

SET LIST

  • 01. EYE
  • 02. THERAPY
  • 03. RIP
  • 04. 9
  • 05. CATCH
  • 06. KNUCKLE
  • 07. MAYBE
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BRAHMAN

 おなじみの荘厳なSEが流れる中、1人、また1人とステージに現れるメンバー。そして、最後に登場したTOSHI-LOW(vo)が歌い出したのは、なんといきなりのカバーである『満月の夕』。昨年の『RUSH BALL』のトリのステージでは、阪神・淡路大震災を契機に作られた同曲の作者=ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬を迎え演奏された名曲が、ズッシリと胸に響く。

「去年のトリのときの最後の曲から始めるのは、感謝の気持ちです。ただ、今は無事だけど、明日は分からない。これが最後のステージになってもいいという気持ちで、2年連続BRAHMAN始めます!」(TOSHI-LOW)

 そんな想いと共に烈火の如く口火を切ったのは、『賽の河原』! 続いて『BASIS』『SEE OFF』『BEYOND THE MOUNTAIN』…と、燃え盛る炎に遠慮なく油を注ぐ怒涛の展開に、観客もたまったもんじゃないとばかりに盛り上がる。その後も『其限』『ANSWER FOR…』と、抑制の効いたビートからの爆発を繰り返すエモーショナルな波動を次々に放つ中、TOSHI-LOWがステージを飛び降り、服を脱ぎ捨てオーディエンスの渦へ…! 『警醒』でも次々と飛び交うダイバーをものともせず、サーフし続けるTOSHI-LOWだったが、MCでは子供がゲームを勝手に入れまくる(笑)スマホのアプリを整理した際に出てきた、謎のメモの話に。電車でたまたま居合わせた2人組がちょうど『RUSH BALL』の話をし始め、友達がバンドを雑に説明していた際の“大人数=スカパラ、大人数=Dragon Ash、短い(名前が)=SiM、長い(MCが)=BRAHMAN”というオチには、場内が大いに沸いた(笑)。

 そして、2年連続で同じフェスに出ることはないBRAHMANが今年の出演を決めた経緯を、「『RUSH BALL』のスタッフが(タイムテーブルを決める際)、トリにするバンドは決めてるけど、どうもしっくりこないと。そこに何となくBRAHMANを入れてみたらハマった(笑)」と茶化しながら、「Dragon Ash、ストレイテナー、BRAHMAN、歴代のトリの後にどんなライブすんのかなと思って、ここに立ちました。このバトンは未来に渡さないといけない」と語り、『鼎の問』へ。’11年に東北を襲った東日本大震災以降、途切れることなくBRAHMANが、東北で生きる人々が、差し出し続ける未来へのバトン…。最後は、「さぁまた会うのはいつか分からんけど、そのときまでまた」とのTOSHI-LOWの咆哮のもと、ラストは壮絶なる『THE ONLY WAY』でエンディング。

 このライブが始まるまで、BRAHMANの後にトリのステージに立つなんて、酷過ぎると思った。でも、今は違う。こんなにも戦う前の者の心を鼓舞してくれるバンドが、他にいるだろうか? とてつもないエネルギーをラストのSiMに託した、BRAHMANの神懸かり的なステージだった。そう、今日も。

SET LIST

  • 01. 満月の夕
  • 02. 賽の河原
  • 03. BASIS
  • 04. SEE OFF
  • 05. BEYOND THE MOUNTAIN
  • 06. 其限
  • 07. ANSWER FOR…
  • 08. 警醒
  • 09. 鼎の問
  • 10. THE ONLY WAY
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LAMP IN TERREN [ATMC]

日も暮れて涼しい風が吹き抜けるATMCに、颯爽と現れたのは昨年メジャーデビューを果たしたLAMP IN TERREN。松本 大(vo&g)が「はっじめーるよー!」と口火を切って、今年の春にリリースしたシングル「キャラバン」でライブをスタートさせる。

そのまま息つく暇を与えず、立て続けに楽曲を披露。「林檎の理」では、この瞬間にかける想いを燃やすようにして、松本が時に声色を変えながら情熱的に歌い上げ、疾走感溢れる楽曲「ワンダーランド」では中原 健仁(ba)がベースをうねらせながら地声で合唱。並々ならぬメンバーの熱量に、観客も拳を突き上げて応えていく。さらに、映画主題歌として書き下ろされた「innocence」へ続くと、大屋 真太郎(g)がセンチメンタルにギターを鳴らし、松本も沸々とした強い意志をぶつけるようにして歌い届けた。

ここでやっとMCの時間に。松本が「去年に引き続き2回目の出演ですが、夜のステージが初めてでワクワクしています。今日、初めましての人もいると思うので、新しい曲を持ってきました」と告げ、ラストは最新曲「heart beat」を披露。川口 大喜(dr)の脈打つようなドラムに合わせて、響き渡る伸びやかな歌声をただただじっと観客は耳を傾けて聴きふけっていた。アグレッシブに煽り立てたかと思えば、一瞬の静寂を生み出すなど、ドラマチックに色づくライブを繰り広げてステージを後にした。

SET LIST

  • 01. キャラバン
  • 02. 林檎の理
  • 03. ワンダーランド
  • 04. innocence
  • 05. heartbeat
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ストレイテナー

18時、夕日を正面に受けオレンジに染まった舞台に現れた4人は、「RUSH BALL帰ってきたぞ!」(ホリエ、vo&g)と力強い言葉とともに、「オイ!オイ!」コールのイントロで始まる『TRAVELING GARGOYLE』からスタート。広がりあるサビのメロディに満ちる西日の当たったステージにいっきに気持ちを持っていかれると、追い打ちを掛けるように『Melodic Storm』へ。センチメンタルな感情も煽られ、オーディエンスが彼らを求めるように手を伸ばす。その光景はまさにフェスの日暮れ!といったところだ。

そして、ホリエが「RUSH BALLの出演回数、Dragon Ashに次いで2位のストレイテナーです」と笑いを誘い、続けて「初めてRUSH BALLに出たのが13年前。その時、Dragon Ashがトップバッターで、その前のオープニングアクトで出ました。Dragon Ashはおっかないのかなって思ってたけど、今日の1曲目の『TRAVELING GARGOYLE』のCDを裏で渡したら、ちゃんと立ち上がって受け取ってくれて、印象が変わりました(笑)」という、RUSH BALLの思い出も披露。すると、舞台袖で笑いながら手を挙げるKjをカメラがとらえる。なかなか見られない光景を見てどこか得した気分になると、「そんな(RUSH BALLに出演する)かっこいいバンドの仲間に贈ります」(ホリエ)と『原色』へ。歌うようなギター、熱を帯びるボーカルが胸を締め付け、タイトルどおりに景色に鮮やかな色を付けていくようだ。続く『シーグラス』でも感傷的な旋律と疾走感、さらに「夕焼け」「今年最後の海」といったワードで、グングンと心の奥の方に触れてくる。また、ここでも舞台袖のKjと日向(b)を同時にとらえる絶妙なカメラワークが。RUSH BALLとバンドが一緒に歩んだ歴史も感じさせ、これにもまたグッとくる。

さらに彼らとRUSH BALLの蜜月の関係性を表すように「いつもフェスだと、ライブに来ない人もわかるような曲をやるんですけど、RUSH BALLだから甘えて」(ホリエ)と、最新アルバム『COLD DISC』から『Alternative Dancer』をセレクト。“いつものテナー”とはひと味違う表情のダンスチューンでファンを楽しませる。

そして、さらに観客を喜ばせたのはここから。「ボーカルのお色直しのためしばらくお待ちください」(ナカヤマ、d)と、ホリエが白いシャツを着る。実はこれ、Kjが今日ステージで着ていたもの! 「どうしても(Kjに)“着て”って言われたらしい(笑)」(ナカヤマ)とのこと。もちろん、会場の大ビジョンにはKjの苦笑いが映し出される。Dragon Ashのパワーも加わり、再びパワー全開のアクトへ。まずは『From Noon Till Dawn』で会場全体を踊らせると、ラストはスピード感たっぷり、アグレッシブな『BERSERKER TUNE』を。日が暮れた会場はまばゆいライトに照らし出され、うなるベース、エッジーなギターで急激に温度を上げていく。まさに爆発!の様相。最後にステージも会場も、一つになって昇天し、満足感200%の全7曲となった。

SET LIST

  • 01. TRAVELING GARGOYLE
  • 02. Melodic Storm
  • 03. 原色
  • 04. シーグラス
  • 05. Alternative Dancer
  • 06. From Noon Till Dawn
  • 07. BERSERKER TUNE
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LUCKY TAPES [ATMC]

夕焼けがより一層美しくなる頃、ATMCステージ7番手に登場したのは3人組バンド、LUCKY TAPES。この日はホーンセクション、女性コーラスも加えた特別編成での登場となった。

ステージ裏から気合を入れる掛け声が聞こえ、開演を促すブザーが鳴り響く。某映画のドラムロールが鳴り響き、メンバーが登場すると1曲目「ALL SESSION」へ。柔らかなホーンが鳴り響いたかと思えば、ぐっと熱を上げる心地よいバンドサウンドが鳴り渡る。続く「贅沢な罠」、田口恵人(b)の妖艶で、重たくも色気のあるリズムが鳴ると、高橋海(vo)の甘さと仄かにエロスを感じる歌声がオーディエンスの視線をぐっとひきつけていく。今にも泣き出すような切なさを感じる高橋健介(g)のギターが楽曲の臨場感を引き上げる。3曲目「Touch!」では、熱射で火照った体をクールダウンさせるような心地よいグルーヴが体全体を包みこむ。

ステージ中盤、「レイディ・ブルース」でため息すらも音にするようなトーンの低い、気だるげなブルースを鳴らすと、続く「パレード」では哀愁漂う緩やかなナンバーで魅せていく。MCもなく、淡々と楽曲を披露してきたステージはあっという間に最終曲となってしまった。

「RUSH BALL 2016、ありがとう」、シンプルな感謝の言葉をオーディエンスに贈り、「TONIGHT!」へ。軽快なリズム、緻密に作りこまれたメロディの展開に心踊らされ、オーディエンスは思い残すことなく音に身を任せ、最後まで彼らの音を吸収し続けていた。そして、ステージは全6曲があっという間に終了。あまりの心地よさに、まだまだ聴き足りない人と思うオーディエンスは多いはず。9月からは全国ツアーも控えているとのこと、ぜひとも情報をチェックしてほしい。

SET LIST

  • 01. ALL Session
  • 02. 贅沢な罠
  • 03. Touch!
  • 04. レイディ・ブルース
  • 05. パレード
  • 06. TONIGHT!
  • RUSH BALL 2016 1st Day

Dragon Ash

刺すような日差しも収まり、すっかり涼しくなった泉大津。絶好のコンデションの中、RUSH BALLの歴史と共にバンド人生を進めてきた“Mr.RUSH BALL”とも言える我らがDragon Ashがステージへ。スタンディングエリアは、後方まで人で埋め尽くされている。大歓声の中、1曲目の『For divers area』でいきなり大合唱がこだまするフィールドに、『La Bamba』では、夏にぴったりなトロピカルなロックサウンドが鳴らされ、KJ(vo&g)の「タオル持ってきた?」の合図と共に、たくさんのタオルが空を舞う。そんな光景を見ていると、涼しい風が頬をなでる度に、夏よ終わらないで!と強く思ってしまう。

そしてKenKen(b)の攻撃的なチョッパーベースが爆走する『The Live』に続いて、「新曲を聴いてください」と新たなロックアンセムになりそうな『光の町』、魂に揺さぶりかけてくるミクスチャーロック『Head bang』の2曲が披露された。「最近は毎週のようにフェスが開催されてて、ちょっと慣れてしまうこともあると思うけど…、昔はライブハウスで人前で演奏することはチャンスだった」「聴いたことない曲でも楽しそうに聴いてくれてうれしいです」と音楽に真摯に向き合ってきた自身の心情と、みんなへの感謝を語るKJ。

そして『百合の咲く場所で』のあのイントロが鳴らされるとウォー!!という大歓声が。「ハイ!知ってるー!」とKJがみんなにツッコムと大爆笑が起こり、盛り上げ所も完璧!(笑)「夏フェスはお前らのもんだー!!」とKJが叫ぶと、サビへと盛り上がる音量と速度に合わせ、雲に隠れていた夕日が顔を出し、フィールドを優しく照らしていく。そんなドラマチックな自然の演出に感動していると、早くもラストソングに。

『Fantasista』のサビの大合唱では、全身全霊で心を掴み続ける彼らの熱演とこれまでの歴史を振り返り、つい涙腺がゆるんでしまった。曲中に何度も「ありがとうございました!」と感謝を表すKJの姿が印象的だった。

SET LIST

  • 01. For divers area
  • 02. La Bamba
  • 03. The Live
  • 04. 光りの街
  • 05. Headbang
  • 06. 百合の咲く場所で
  • 07. Fantasista
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サイダーガール [ATMC]

 「東京から来ましたサイダーガールです! やってやろうぜ『RUSH BALL』、よろしく!」(vo&g・Yurin)

そう放って鳴らした最初の一音で、バンドマジックと未来を感じさせたのが、初出演となるサイダーガールだ。“変幻自在の炭酸系サウンド”と称されるヒットポテンシャルを湛えた楽曲、それを贅肉なしでタイトに聴かせる楽器隊のコンビネーションで、しょっぱなから『ドラマチック』『空にこぼれる』と畳み掛けていく。

「涼しくなってさ、風も吹いてきて…めちゃくちゃ楽しいですありがとう!

サイダーガールは今年初めて夏フェスに出られて、今年最後の夏フェスがここ、『RUSH BALL』です。みんなで歌って帰りましょう!」とのYurinの呼びかけに、その声で応えるオーディエンス。そのままステージ中央で向き合い、バンドのダイナミクスを感じさせたイントロから瞬時に疾走感へとシフトした『パズル』、「拳を上げてかかってこい!」とフジムラ(b)がアジテートし突入した、怒涛のビートとユニゾンリフで攻め立てるキャッチーかつ攻撃力の高いナンバー『オーバードライブ』と続け、ラストはサビの爆発力を存分に発揮した『No.2』でエンディング! ネクストブレイクの大いなる予感と、『RUSH BALL』初出演という記念碑をATMCにしかと刻んだサイダーガールだった。

SET LIST

  • 01. ドラマチック
  • 02. 空にこぼれる
  • 03. パズル
  • 04. オーバードライブ
  • 05. NO.2
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銀杏BOYZ

昨年、ATMCに新しいサポートメンバーを迎えて、バンド編成で現れた銀杏BOYZ。一瞬でも目を離したら、何が起きるかわからないという異様な緊張感の中で徐々に解放されていく高揚感…未だに忘れられないライブ。8年ぶりのメインステージとなった今年は、「世界平和祈願ツアー2016」を経てるだけに、よりバンドの一体感を感じさせる内容となった。藤原寛(b)、後藤大樹(ds)、山本幹宗(g)が楽器を鳴らしていく中、峯田和伸(vo&g)は熱い思いを長く語り、そして1曲目『若者たち』へ。GOING STEADY時代からの代表曲なだけに、初っぱなから大熱唱が起きる。間髪入れず、「I DON’T WANNA DIE!!」と峯田が叫んで『I DON’T WANNA DIE FOREVER』へ。ステージ下に降りた峯田は、完全に熱狂している観客たちをより煽る。

MCで「東京から来ました。ここ7、8年はレコーディングしていて。はっきり言って、こないだの(ツアーでライブをした)”なんばhatch”で出し尽くして、出たくなかったんです! (持ち時間の)35分のためだけに、そのためだけに来ました!」と峯田が冗談まじりに話して、その後、曲紹介されたのは新曲『骨』。安藤裕子へ提供された楽曲であり、自身主演のドラマ『奇跡の人』では主題歌として弾き語りされていた。その楽曲をバンド編成で披露していく。『抱きしめて あむあむしたい。』という歌詞が印象的であり、非常にポップなナンバー。心がほっこりしたところで『夢で逢えたら』へ。ツアーもそうであったが、今の銀杏は、とにかく全員でずっと大熱唱できる…そんなライブへ一直線に向かっている。曲終わり、すぐ「BABY BABY!!」と呼びかけ、「RUSH BALL、俺はあなたたちに、この歌を歌いたかったよ!!」と語りかける。途中、峯田だけがギターを弾き、マイクスタンドを観客エリアに向けると、観客たちはもちろん大熱唱を。

ラストナンバーを前に、峯田は上着を脱ぎ、白Tシャツ、赤短パン姿で話しかける。「銀杏BOYZ、また大阪に来れるの決まってないですけど、ウソだと思って聴いてください。また、必ず新しいアルバムを作って、大阪に来ますんで、良かったら待っててください。どんな汚い手を使ってでも、生き延びてください…逢いに来ますので。今日はありがとうございました、来て良かったです。良かったら、また逢いましょう!」…、そして『ぽあだむ』へ。キラキラした楽曲をタンバリン片手に、嬉しそうに歌う。来年は新しいアルバムを引っさげた状態で、RUSH BALLへ必ずしも戻ってきて欲しい。

SET LIST

  • 01. 若者たち
  • 02. I DON'T WANNA DIE FOREVER
  • 03. 骨
  • 04. 夢で逢えたら
  • 05. BABY BABY
  • 06. ぽあだむ
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yonige [ATMC]

西日が燦々と照り付けるATMC。イベントの前半戦を締めくくったのは、寝屋川発の2人組ガールズロックバンド、yonige。まだまだ初見のオーディエンスが多い中、牛丸ありさ(vo&g)は剽軽なほっかむり姿でサウンドチェックに現れ、飄々と音を慣らしていく。なんとも言えぬ度肝の強さを感じさせた彼女らは、この後始まる本編でがっつりとその本性をむき出しにしてくれた。

「大阪・寝屋川のyonigeです。よろしく!」と、1曲目「センチメンタルシスター」でライブスタート。牛丸の気だるげな中にも少年性を孕んだ凛とした歌声に、ごっきん(b)のベースリフが軽快に乗っかっていく。続く「恋と退屈」、「RUSH BALL 2016、やろうぜ‼ オイ‼」と観客を煽ると“死に損ない”“楽しくない”とデスペレートなワードを吐き捨てるように連呼していく。ごっきんも髪を振り乱し、力強いリズムで応戦していく。さらに、「投げつけていいですかー?」と3曲目「アボカド」へ。心地よい脱力感を抱いた楽曲にオーディエンスも一緒になって体を揺らしていく。

ステージも中盤、「この世で一番嫌いな女の子に向けて作った曲です」と「あのこのゆくえ」へ。女の意地悪さ、シビアでドライな面をストレートに映した楽曲に思わず背筋が冷たくなる。「わざわざ銀杏BOYZの前にyonigeを観にきてくれてありがとう。来年もまた会えたらいいですね。どこかライブハウスで会いましょう」と、「さよならアイデンティティ」へ。急騰ではなく、平熱からじりじりと上げていくような絶妙なテンションを持つ2人に魅せられ、全6曲のステージはあっという間に幕を閉じた。

ライブ終了後、ステージを降りた瞬間に息を切らしながら銀杏BOYZのライブへと猛ダッシュする牛丸の姿に、思わず胸がキュンとしてしまった。

SET LIST

  • 01. センチメンタルシスター
  • 02. 恋と退屈
  • 03. アボカド
  • 04. あのこのゆくえ
  • 05. 最近のこと
  • 06. さよならアイデンティティ
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TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA

ムーディな『Little Green Bag』のSEと共に、真っ昼間のステージに登場したのは、2013年のRUSH BALL15thより3年ぶりの登場となった東京スカパラダイスオーケストラ。白スーツで決めた9人がお互いのコンディションを確かめるようにサウンドチェックで呼吸を合わせると、オーディエンスのハンドクラップから景気よくライブがスタート。いきなり『ルパン三世 '78』のメロディが奏でられると、待ってました!とフィールドはスカダンスの嵐に。トランペットの鋭い音色が高らかに天を突いていく。続いて、谷中(Baritone sax)、GAMO(Tenor sax)大森(Per)がハンドマイクで煽りまくる『DOWN BEAT STOMP』へ。思い思いに手を上げてステップを踏むみんなの顔は、当然笑顔だ。『ペドラーズ』では、挑発的なメロディでソロをたたみかけるとあっという間に前半戦が終了。

「パラダイスを楽しんでくれよ!闘うように楽しんでくれよ!」という谷中の真っ直ぐな言葉に動かされるように、後半戦がスタートし、うねるリズムがソウルに訴えかけてくる『スキャラバン』を経て、「もっともっと騒ごうぜー!」と『SKA ME CRAZY』では再び、会場をハンドマイクであおり、端から端まで盛り上げる9人。最後は、「音楽にも楽園にも国境はないという曲です!」と、さかなクンとのコラボで話題となったCM曲『Paradise Has No Border』のお馴染みのフレーズが高らかに鳴らされると大歓声が巻き起こる。キレのあるフレーズを炸裂させながらのメンバー紹介では、それぞれのパフォーマンスで魅せ、最後はお客さんのハンドクラップが主役に。真昼のフィールドをハッピーな祝祭感で満たしてくれた貫禄のステージとなった

SET LIST

  • 01. ルパン三世'78
  • 02. DOWN BEAT STOMP
  • 03. ペドラーズ
  • 04. スキャラバン session
  • 05. SKA ME CRAZY
  • 06. Pride of Lions
  • 07. Can't take my eyes off you
  • 08. Paradise Has No Border
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SANABAGUN. [ATMC]

リハーサルから「座っている人も前に来てくれたら、お兄さんうれしいな」(岩間、mc)と会場に向かってコール。さらにステージ裏の気合い入れの声も聞こえてくるなど、ヤル気十分! そして勢いそのままに1曲目はあいさつ代わりの『SANABAGUN.Theme』から。「オレらがレペゼンゆとり教育!」と響かせると、腹に来るビートにキレあるホーンを重ねる『大渋滞』で、人の波をさらにステージへと向かわせ、岩間の「Yo!Yo!」の煽りで跳ねさせる。ここで満を持して高岩(vo)が姿を現し、さらにテンションアップ。『デパ地下』では隅垣(g)も加わり3マイクのラップで攻め立てると、つられるかのように観客も大きく手を振り上げる。しかし、魅力は熱さだけではないと言うかのように、スタイリッシュな鍵盤のイントロから『板ガムーブメント』へ。とは言えラップは変わらず前のめりで進み、「板ガムYeah!」のコールも会場の揺れもバシッと一つに。熱気が高まるなか、攻撃の手はゆるめられることなく、「知ってる人も知らない人も踊ればいいじゃないですか!」(岩間)と始まった「人間」では、おどけたダンスも披露してハッピーな空気も生み出し、豊かな表情で引きつける。ラストの『WARNING』では、高岩がステージから客席へ降りて走り出し、会場最奥から盛り上げる。「SANABAGUN.! SANABAGUN.!」の連呼も起こし、その名と体の中からグッと沸き立つパフォーマンスを、聴くものの記憶に確かに刻み付けた。

SET LIST

  • 01. SANABAGUN. Theme
  • 02. 大渋滞
  • 03. デパ地下
  • 04. 板ガムーブメント
  • 05. 人間
  • 06. WARNING
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RIP SLYME

今年のトピックの1つと言えるのが、初日のRIP SLYMEの初出演。一見、異色(!?)とも思える『RUSH BALL』×RIP SLYMEの組み合わせに、オーディエンスの期待も爆発寸前。大歓声の中、颯爽とステージに現れた5人が「俺たちのダンスミュージックを聴いてくれますか?」(RYO-Z)と切り出し鳴り響いたのは、あのイントロ…! 途端に沸き上がる会場をロックオンしたのは、いきなりの『楽園ベイベー』!! 揃いのセットアップに身を包んだ2人が華麗にステップし、数え切れない弧を描く観客の手が広大な泉大津フェニックスを埋め尽くしていく。タイトル通りの光景を生み出した『JUMP』といい、洗練されたトラックでジェントル&スマートにフックアップしていく様は流石で痛快! 途切れないビートとめくるめく4MCの手腕に踊らされ、鉄板の『FUNKASTIC』~『Good Times』の流れでぐいぐいアゲていく。

「ヤバい、うちのDJ FUMIYA、全然休ませる気がないSっ気(笑)。そしてMっ気たっぷりのMC4人(笑)。そりゃかきますよ汗、かかせますよ汗、『RUSH BALL』初出演のRIP SLYMEです! 何故今まで呼ばれなかったのか。来年もよろしくお願いします!(笑)」というRYO-Zのご挨拶に会場は大いに沸き、「きっと最後まで盛り上がり続けたいんですよね? 熱い夜を迎えたいってわけですよね!?」と続けたところで、察しのよろしいオーディエンスは大歓声! ひと足早い『熱帯夜』を演出する極上のパフォーマンスに思い思いに揺れる。

ステージから会場を見渡し、感慨深けに「これだけダンスナンバーを連打して、この灼熱の中、ホントよく踊ってくれてる。でもラスト1曲なんです」とRYO-Zが伝えると、観客からの「えー!」の声に「言ってくれるじゃねえかよ!」と返す(笑)高揚感の倍々ゲーム。そして、エンディングの『JOINT』では泉大津フェニックスにタオルの渦が…。本当にあっという間のシームレスな35分間を終えて、「これから出てくるスカパラパイセンのためにも、もっとデカい声聞かせてくれ! 最後まで騒げ~!!」(RYO-Z)とバトンをつなぎ、「来年も来れそうです」(SU)と立ち去った最後の最後まで(笑)、RIP SLYMEの流儀で完遂。『RUSH BALL』初出演にして相性の良さを証明したステージだった。

SET LIST

  • 01. 楽園ベイベー(Remix)
  • 02. JUMP[add intro ver.]
  • 03. FUNKASTIC
  • 04. Good times
  • 05. 熱帯夜
  • 06. JOINT
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ReVision of Sence [ATMC]

リハーサルから隣のステージ出演中のTOTALFAT『PARTY PARTY』やROTTENGRAFFTY『金色グラフティー』を演奏したりと、掟破りのやりたい放題なReVsion of Sence。いざ出番が始まっても、また河井教馬(vo)が「TOTALFAT始めます!」と名乗り、『PARTY PARTY』を始めだす始末。が、「興味ない人も振り向かせます!」と叫び、まるでマッシュアップのように『ダメ、ゼッタイ、現実逃避』を鳴らしていく。観客たちは頭を振ったり、手拍子をしながら、彼らに必死に応える。「負け犬バンドReVsion of Sencedです! 人生を変える為にやってきました!!」と改めて力強く宣戦布告を。すぐに河井は「お前ら、どうせ金ないやろ!」と言いながら、舞台を降りて観客エリアへ移動。観客に肩車をされた河井は、ゴミ袋に入れたお札柄デザインの紙をぶちまける。そして、サークルモッシュが起きている状態で、『ヨノナカカネ』を。強烈な砂埃の中、観客たちは一気に熱狂的に盛り上がる。

「3年前にクソが、『お前がバンドやってる限り、売れへん!』と言ってきて、悔し過ぎて辞められず…しがみついてRUSH BALLまで来ました!! 自分の正しさを証明する為に歌います」という河井の念のこもり過ぎた長いMCの後、『オレ、アイツ、キライ』を披露。ラストは「普通のライブならONE OK ROCKに勝たれへんし、おもろいライブやったらキュウソネコカミに勝たれへん!! 俺みたいな人間は晒す出すしかない!!」と力よく訴えかけ、『願いが叶う時』を。じっくり丁寧に歌い上げ、最後は「ここにしがみついて、頑張ります!」と言い残し、舞台を去っていった。

SET LIST

  • 01. ダメ、ゼッタイ、現実逃避
  • 02. ヨノナカカネ
  • 03. Yeah!めっちゃナンマイダ
  • 04. オレ、アイツ、キライ
  • 05. 負け続きの日々
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TOTALFAT

照りつける日差しが強さを増す中、TOTALFATが登場して、リハーサルから観客のボルテージをブチ上げる! ステージに勢いよく現れたメンバーは円陣を組んで気合いを注入、「夏のトカゲ」でライブをスタートさせると、待ってましたと言わんばかりに観客が続々と押し寄せて超満員に。祭囃子をとりいれたミクスチャーナンバーで、のっけから観客とタオルをブンブン回すお祭り騒ぎを繰り広げ、「宴の合図」では感情をさらけ出して踊りまくる勢いあるステージを展開させた。

「日本で一番ヤバいフェス、RUSH BALLにやって来たぜー! 最後までぐちゃぐちゃになって楽しみましょう!」とShun(vo&ba)が喜びを露わにして、「 Room45」、「Place to Try」と畳みかけていく。Jose(vo&left-gt)のエモーショナルな歌声が響く中、Shunが「大阪の勢いが凄すぎてバスドラムがぶっ壊れた!(笑)」と切り出し機材トラブルで中断する場面も。すかさずJoseも、「みんなと歌うの気持ちいいから、もう1回歌うよ!」と告げて、シンガロングを巻き起こし一体感を強めていった。

今度は、Joseの「夏のせいにしてもっとはだけちゃって!心も体もすっぽんぽんになってさ、心と心の裸の付き合いをやっていこうぜー!」と煽り、人差し指を高らかに掲げて「ONE FOR THE DREAM」を力強く歌い届ける。最後は、とっておきのキラーチューン「PARTY PARTY」で“パーティコール”が飛び交い、分厚いバンドサウンドと心躍らせるメロディーが広がっていく圧倒的なステージに幕を閉じた。

SET LIST

  • 01. 夏のトカゲ
  • 02. 宴の合図
  • 03. Room45
  • 04. Place to Try
  • 05. ONE FOR THE DREAMS
  • 06. PARTY PARTY
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a crowd of rebellion [ATMC]

KEYTALKの爽やかなステージから一転。轟音を響かせATMCに巨大な砂塵を作り上げたのが、新潟発の4人組スクリーモバンド、a crowd of rebellion‼ RUSH BALL初出演となる彼ら、溢れる気合いはサウンドチェックからもひしひしと伝わってくる。重く響くデスボイスがフィールドに広がり、その声に呼応するようにオーディエンスが次々と集まってくる。

 「やりましょうか、RUSH BALL‼」と、1曲目「M1917」でライブがスタートすると、瞬発力高い爆音が炸裂。「頭を振れーーーー‼」と、宮田大作(vo)は真紅の髪を振り乱しオーディエンスを煽りまくる。宮田の極太の超低音ボイスと反して、小林亮輔(vo&g)のハイトーンボイスは心地よく脳内をくすぐっていく。近藤岳(ds)のキレのあるリズムが体を揺さぶり、観客が高く掲げる拳の数は次々と数が増していく。

続く「Black Philosphy Bomb」では、「踊るしかねーだろ!青空の下で踊り狂え‼」とこれでもかと強奏感の大きなラウドサウンドをぶつけていく。宮田は体を大きく仰け反らせながら、大きく唸りをあげる。丸山漠(g)が爪弾く音色は轟音の中にも美しく、精密な旋律を描いていく。哀愁を感じさせたかと思えば、キャッチーなメロを放つなど、予測不能の展開に目を離すことができない。

MCでは「いつもSNSなんかで見て、イイなって思ってた。いつか呼ばれることがあるのかなって。でも、今日出ることができた!新潟の田舎者だけど、出たからには最高のSHOWをして帰ろうと思う!」と、改めてイベントに掛ける思いを語る。

ステージも後半、「Smells Like Unknown」では小林の浮遊感漂う歌声、高井佑典(b)の強固なリズムが絶妙なハマりを魅せる。開放感あるサウンドは次々と表情を変え、バンドの多彩さをしっかりと感じさせてくれる。そしてステージはあっという間に最終曲へ。「最後の曲、何も言わねー! 全部お前らに任せた‼」と、「O.B.M.A」でこの日一番の轟音を響かせる。フィールドにはサークルがいくつも作られ、そこから生まれる竜巻のような砂塵でステージはあっという間に霞んでしまった。一音一音、最後までパワーを弱めることなく突き進み、全4曲のステージが終了。新たな爪痕をしっかりとRUSH BALLのステージに残した彼ら。9月から始まる全国ツアーにも期待が高まる!

SET LIST

  • 01. M1917
  • 02. Black Philosophy Bomb
  • 03. Smells Like Unknown
  • 04. O.B.M.A
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KEYTALK

時刻は12:00。炎天下のステージに現れたのは、二番手KEYTALK! ‘13年のATMCに初出演した頃とはまるで異なる状況を作り上げ、大舞台に戻ってきた4人。いきなりのブチ上げチューン『パラレル』から、会場には凄まじい数の拳が上がる。そして「KEYTALKですよろしく~!」と寺中(vo&g)が開口一番、夏に、そしてロックフェスにビシッとチューンナップされた『YURAMEKI SUMMER』へ! 八木(ds)のホイッスルが扇動するファニーな同曲で、会場の温度はさらに上がっていく。

「改めまして『RUSH BALL』楽しんでますか~!? エビバデセイ“ぺーい”!」と小野(g)が自らのあだ名をオーディエンスにコールさせつつ(笑)、夏ピッタリの甘酸っぱい『FLAVOR FLAVOR』が、爽やかな風が吹き抜ける泉大津の大空に広がっていく。続く『fiction escape』『桜花爛漫』といい、寺中と首藤(vo&b)のメインボーカルが次々とスイッチしそれぞれの旨味を代わる代わる魅せていくが、立て続けにここまでのポップソングを放っても、まだまだ彼らのリボルバーから弾丸はなくならない。  後半戦も、「お前らがここにいるってことは、全員お祭りが大好きだよな? 俺たちKEYTALKのお祭りソングを!」(寺中)と『MATSURI BAYASHI』を投下すると、火が点いたようにオーディエンスもジャンプ! コール&レスポンスも言わずとも決まる、と思ったら、ここで時間が止まった…!?(笑)

メンバー4人が微動だにせぬ中、「『RUSH BALL』のみんなの声が…少しだけ足りない…『RUSH BALL』まだまだこんなもんじゃないでしょ!?」と寺中が焚き付け、“『RUSH BALL』×大阪×なんでやねん×(首藤)義勝×ハッピー×八木…”と数珠つなぎにコール&レスポンスを展開(笑)。そして、「ありがとう、最高に楽しいです! 声を出す準備は、踊れる準備はできてますか? ラストはもっと踊れる曲、やっちゃっていいですか!?」(寺中)と、最後に『MONSTER DANCE』をドロップ!!  4人に数々の絶景を見せてきたアンセムで、KEYTALKは泉大津にも見事にそれを作ってみせた。

SET LIST

  • 01. パラレル
  • 02. YURAMEKI SUMMER
  • 03. FLAVOR FLAVOR
  • 04. fiction escape
  • 05. 桜花爛漫
  • 06. MATSURI BAYASHI
  • 07. MONSTER DANCE
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Homecomings [ATMC]

初日のATMC、トップバッターは京都発の女性3人、男性1人の4人組、Homecomings。畳野(vo&g)の「おはようございます」のあいさつから始まった『DON'T WORRY BOYS』は浮遊感を漂わせ、90年代渋谷系を思わせる。ほどよく力の抜けたボーカルとメロディアスなギターが魔法を掛けるように観客を揺らし出すと、次は「自由に踊ってください」(畳野)と、英詞のポップチューン『DANCING IN THE MOONLIGHT』、『I WANT YOU BACK』に。

女子3人のキュートな声が重なるコーラスワークと小気味よく刻むドラムに、多くの人が自然とリズムを取り出す。さらに畳野のはにかんだような「RUSH BALL!」の煽りにキュンとさせられていると、テンポアップして『HURTS』へ。そのどこか甘酸っぱいサビには、笑顔で全員が思わずハンズアップ。

ラストの『PERFECT SOUNDS FOREVER』ではシンプルなバンドサウンドと伸びやかな歌声が、会場を吹き抜ける風とあいまってさわやかさ120%の気分に。一番手にぴったりのリラックスした空気で包むアノラックな約30分間だった。

SET LIST

  • 01. DON'T WORRY BOYS
  • 02. DANCING IN THE MOONLIGHT
  • 03. I WANT YOU BACK
  • 04. HURTS
  • 05. PERFECT SOUNDS FOREVER
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Czecho No Republic

「楽しむ準備はできてますかー!」手拍子喝采の中、勢いよく登場したのは、2年ぶりのRUSH BALL登場となったCzecho No Republicの5人。1曲目の『Amazing Parade』から、少し秋の空を感じさせる晴天に似合う力強くも爽やかなサウンドか奏でられ、タカハシマイ(vo&syn)の伸びやかなヴォーカルが澄み渡った青空にみんなを連れて行ってくれるよう。観客の笑顔とハンドクラップの中、「夏にぴったりの1曲をもってきました!」と7月20日リリースのニューアルバム『DREAMS』から『Dream Beach Sunset』を。PVでの夏の海や砂浜の情景が目に浮かぶようなシンセサウンドが心地よくステージを包み、オーディエンスは武井(vo&b)の動きに合わせて、キュートなフラミンゴポーズで応える。続いてのキラーチューン『MUSIC』では、「一緒に歌おう!」とタカハシマイの浮遊感のある美声がどこまでも響き渡った。

MCでは、「RUSH BALLは一番といってもいいくらい想い入れのあるフェスなので、去年出れなくてくやしかった!帰って来れてうれしい!」と喜びを語る武井。続いて“夏にぴったりの曲”第2段は、タカハシマイのキュートなリードヴォーカルに悩殺される『Electric Girl』!更にジャンプを誘うラスト2曲でハイテンションにライブを締めくくった。

夏をテーマにしたニューアルバムの世界観をそのまま反映したような、爽快なサウンドが“まだまだ夏は終わらない!”と感じさせてくれる最高にサマーなRUSH BALL 2016の幕開けとなった。

SET LIST

  • 01. Amazing Parade
  • 02. No Way
  • 03. Dream Beach Sunset
  • 04. MUSIC
  • 05. Electric Girl
  • 06. Firework
  • 07. Oh Yeah!!!!!!!
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Awesome City Club [Opening Act]

初日のOpening Actは、Awesome City Club。The Flaming Lipsの心地よいSEに乗っかり、メンバーが登場。atagi(vo&g)が観客に「みなさん、おはようございます!

RUSH BALLへようこそ!!」と呼びかけ、1曲目『Into The Sound』へ。遅れて来た観客たちが、まるでスキップをするかのようにリズムを取って走りながら駆けつける。2曲目『4月のマーチ』では、PORIN(vo&syn)が「みんな~、遊ぶ準備できているかい?! あますことなく、楽しんでいってください!!」と煽り、激しい一面も魅せていく。

続く、『Vampire』もPORINがジャンプしながら「みんな~、集まれ~!!」と声をかける。4曲ではatagiが「ちょっと踊ろう~!!」と鼓舞して、『Don’t Think Feel』と曲名を叫ぶ。朝の風が気持ちよい中、ムーディーなダンスナンバーが響き渡る。観客全員が手を振ったり、上げたりと自由に楽しむ。早くも時間は差し迫り、「短い時間だったけど、凄い楽しかった! また、逢いましょう!! 楽しみ尽くせ~!!」とatagi。PORINの艶やかな鍵盤の音色から、ラストナンバー「涙の上海ナイト」へ。メンバーと観客が歌詞の『トン・ナン・シャー・ペー』をコール&レスポンスかの様に歌い上げる。「みんな最高~!!」とPORINが感謝を述べ、無事にRUSH BALLの幕は開けた。

SET LIST

  • 01. Into The Sound
  • 02. 4月のマーチ
  • 03. Vampire
  • 04. Don't Think,Feel
  • 05. アウトサイダー
  • 06. 涙の上海ナイト
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RUSH BALL 2016 1st Day

RUSH BALL 2016 1日目、始まりました!

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