1st Day - 2013.08.31 -
onion night [ATMC]
初日のClosing Actを務めたのは、「知ってる曲しかかかりません!」との言葉に偽りなく、邦楽ロックファン垂涎モノのラインナップで魅せたonion nightの面々だ。関西を中心に、東京・名古屋でも企画を行う、邦楽ロックのDJ&VJ集団である彼ら。特筆すべきは、その心憎いチョイス。初っ端からELLEGARDENで攻めると、一気にATMCに黒山の人だかりが! 思い思いに踊り、泉大津に一大ダンスフロアが出現する。VJが繰り出す大画面には、泉大津のゆるキャラ・おづみんやオーディエンスの楽しそうな表情が次々と映し出されていき、さらに#onionnightのハッシュタグでツイートされたメッセージも映されるといった演出で、会場はこの上ない一体感に! 加えて、サカナクションやavengers in sci-fiといった2日目のアクトらの代表曲もお見舞いするなど、"関西のライブシーンを盛り上げていく"ことを身上にした彼ららしいセレクトに。オーディエンスからも"明日の予習だ!"とのうれしいツイートも。
体力の温存など到底考えていないような、限界まで踊り尽くしたATMC。「遅くまで踊ってくれてありがとう!」とonion nightが呼びかけると、客席からも「ありがとう!」の声が飛び出すハッピーなひとときで1日目、終了です! Dragon Ash
1999年のRUSH BALL設立時からラインナップに名を連らね(今年の出演者で唯一!)、まさしく"Mr.RUSH BALL"と言っていいほどに、その歴史を見届けてきたDragon Ash。とは言え、近年の出番は1日の半ばで、イベント中盤のフックアップ的役割を担っていた彼ら。だが、やっぱりこれが観たかったというのが、正直な感想。そう、みんなDragon Ashのトリが観たかった。最後に『Fantasista』でブチ上がりたかった。RUSH BALLの生き字引たる所以、シーンを生き抜いてきたライブアクトたる所以、トリがDragon Ashってだけで無条件にアガる。
しょっぱなの『Run to the sun』からクラップの嵐、ラウド&ヘヴィな『Trigger』、インダストリアル・サンバ『For divers area』etc、様々な音楽を求めて泉大津にやってきたオーディエンスを1つにMIX UPしていく。「俺はお前らの前で歌うのが1つの存在証明」と煽った『Here I Am』、パーカッシヴなビートの上で飛び跳ねる『AMBITIOUS』の祝祭感、「8月31日、なけなしの金を払ってRUSH BALLに来たんでしょ? それが今日の正解だって証明して帰ろうぜ!」とのKJの言葉にゃ、そりゃ会場も大盛り上がり! 「俺たちの歌じゃねぇ、お前たちの歌だ」と歌った『百合の咲く場所で』といい、KJの言葉が、Dragon Ashの音楽が、オーディエンスを鼓舞し続ける。そこで、聞きたかったこのセリフ! 「1つだけ聞かせてくれ、ミクスチャーロックは好きですか?」 『Fantasista』キター!!!! これにはたまらずステージ前方に向かって走り出すオーディエンスも! トリがDragon Ash、最後の曲が『Fantasisita』。ベタだけどコレ鉄板、こういうのが欲しかった! アンコールでは全ての照明を落とし、オーディエンスの携帯や手持ちのライターで夜を照らす。「この光景を作り出してるのは、お前らだから」。最後の最後に披露したのは『Viva la revolution』。RUSH BALLの15周年を祝う宴の初日を、15年共に歩んだDrogon Ashがきっちりと締め、2日目へ見事バトンを渡したライブだった。 -Set List-
M1. Run to the sun
M2. Trigger M3. For divers area M4. Here I Am M5. AMBITIOUS M6. 百合の咲く場所で M7. Fantasista En. Viva la revolution The Mirraz [ATMC]
2年ぶりの出演でATMCのトリを務めるThe Mirraz、リハの音を聴きつけるだけで多くのオーディエンスがステージ前方へと駆け込み、SEが鳴るころには入り口を超えるほどの人が集まった。閃光が走るように一気に照明が灯されると、待ちに待ったステージが始まった。
「check it out! check it out! check it out! check it out!」、畠山承平(Vo&Gu)の高速のリリックはテンションを一気にぶち上げる。ご機嫌なリズムに煽られオーディエンスのステッピングでフィールドには砂埃が舞い上がる。続く「真夏の屯田兵~yeah! yeah! yeah!~」、佐藤真彦(Gu)の細かく刻んでいくビートが勢いを増し、最高にポップなメロが泉大津の会場を真夏のビーチのような開放感を作り上げる。息つく暇もないほど高速で捲し上げていく畠山のリリックがオーディエンスの拳をより高く高くあげていく。とことんポップな「ラストナンバー」、絶妙な間合いで作られた気んもちい~リズムに観客は無我夢中だ。
「こんばんわーThe Mirrazです」、シンプルなMCに続いて披露された「スーパーフレア」。攻めまくりのアッパーなロックチューンは脳みその奥の奥、気持ちい~ところをついてくる。アドレナリンは出っぱなしなのはオーディエンスだけじゃない! ステージとフィールドの観客たちとの信頼感がばっちりだからこそ、抜群のフィーリングが生まれる。 早くもステージは後半。中島ケイゾー(Dr)のゴリっとしたぶっといリズムを軸にメンバーはストイックなまでに音を放ち続けていく。"最後にもっと盛り上がろうぜぇ"とラスト「僕らは」へ。ギターの音が徐々に上昇していったかと思えば、一気にハイスピードでフィールドへ落とし込み、畠山は音に乗せてメッセージを次々に流していく。高速のリズムは血をたぎらせ、鼓動がどんどん早まる。ラストスパート、オーディエンスは一気にモッシュ、ダイブにステップにもみくちゃになって最高の笑顔で楽しんでいた。ATMCのトリをばっちりとキメこんでくれた彼ら。メンバーが立ち去ったあともアンコールを求める声が大きく響いていた。 -Set List-
M1. check it out! check it out! check it out! check it out!
M2. 真夏の屯田兵~yeah! yeah! yeah!~ M3. ラストナンバー M4. スーパーフレア M5. CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい M6. 僕らは [Champagne]
RUSH BALL、15年の歩みの中でも数多くの歴戦があった中、このバンドも物語を作ってきた1組と言えるに違いない。クライマックスも近く、闇に包まれたステージへ登場した[Champagne]の4人だ。昨年、大阪城音楽堂を舞台に開催されたRUSH BALL☆Rでは堂々大トリを務め、続くRUSH BALL 2012でも大きな存在感を発揮してくれた彼ら。確実に階段を上がっていく中、今年は堂々のトリ前でのステージとなったのだ。
新たな物語の1章目は『Waitress, Waitress!』で幕開けに。最初の1フレーズだけでも客席は大盛り上がりと、彼らの求心力の凄まじさを実感。ロックスター然とした川上洋平(vo&g)はクールな出で立ちで、いとも簡単に大観衆を魅了していく。続く『city』ではじわじわ高みへ向かい、フラストレーションを一気に爆発させるかのようなサビで、心地よい解放感で満たされていくのが何とも快感! さらには疾走感に満ちた『Stimulator』をブチかまし、休みなく音の弾丸を打ち込まれていくような圧巻のパフォーマンスを繰り出していく。 「今日の出演アーティストは全員、先輩。このメンツで挟まれたら武者震いしちゃうよね。でも、そこはロックバンドとして挑んでいかないと。まだまだ敵わないかもしれないけど、かっこいい先輩方の背中を見ながら歩けるから。いつか超えてみせると思ってます」と、まっすぐオーディエンスに誓う川上の目からは、彼の言う"先輩"ロックバンドの血脈を間違いなく感じさせてくれる。 ステージングの最中でも進化し続けるように『Kick&Spin』では限界値を引き上げる重厚なロックアンサンブルを、さらに、エンディングを飾った『Starrrrrrr』では泉大津全体をシンガロングで染め上げ、大きな幸福感で包み込んでくれた。 昨年のステージで川上は、「今度のRUSH BALLでは夜に会いましょう!」とステージを降りた。では今年はというと「必ず、次は最後の時間にお会いしましょう!」と熱く宣言してくれたのだ。その説得力がいかなるものか、今宵の彼らを目撃した者なら容易に信じられるはず。RUSH BALLの新たな歴史は彼らが担う...そう心底感じさせてくれた、極上のロック・パフォーマンスだった。 -Set List-
M1. Waitress, Waitress!
M2. city M3. Stimulator M4. Cat2 M5. Kick&Spin M6. Starrrrrrr group_inou [ATMC]
ラッシュボールにおいてバンド編成でないgroup_inouは、良い意味で異色だ。だからこそ、始まる前からわくわくする。TRACKのimaiが、「4年ぶりにラッシュボールにやってきたぞ!」と開口一番叫ぶ。MCのcpが速射砲の如く、リリックをぶち込んでいく。「ラッシュボール! ラッシュボール!」と叫び続けるため、まるで「ラッシュボール」のテーマソングだと思わせられるくらいの迫力...。そして、彼らはとにかく動く...、動く...。imaiはシャドーボクシングのようにTRACKを操り、cpも所狭しと身体をくゆらせながら言葉を放つ。ゲーム音楽のようなファンタジーなサウンドが印象的な「THERAPY」。箇所箇所で聴こえてくるcpの穏やかなナレーションのような語りかけに合わせ、ミラーボールもカラフルな照明の点滅と共にぐるぐると回りだす。今までも踊り続けていたはずの観客も、より解放されたかのように彼らのステージに身を委ね、ひたすら踊る。
来月リリースのイースタンユースのコンピ「極東最前線3」に収録される新曲「SWEETIE」では、それまでと打って変わって神秘的で緩やかな一面を感じられた。激しさの中でも静寂さを表現する彼らの奥深さに思わず痺れてしまう。「一番になろうと思って来ているので、一番の盛り上がりにしましょう!」というimaiのアグレッシブな姿勢に感動するも...、そんな余韻に浸らせる暇も与えてもらえず怒濤の駆け抜けをラストまで見せてくれた。 -Set List-
M1. RIP
M2. THERAPY M3. MAYBE M4. SWEETIE M5. COMING OUT M6. KNUCKLE the HIATUS
時折り吹く突風に飛ばされそうになる中、アコースティックギターでしっとりとサウンドチェックを終えたThe HIATUS。1stアルバムからの「The Flare」では、伊澤一葉(key)のピアノが情熱的な空気を作り出し、2ndアルバムからの「Monkeys」では、重厚で攻撃的なサウンドで魅せる。空が薄暗くなってきた中、細美武士(Vo.g)は、「大先輩から回ってきたバトンを受けて話をします」と反原発への想い、未来の日本や自身の音楽への想いを数分に渡ってさらけ出した。「革命の歌をつくりました。知っている人はのどが裂けるくらい歌ってください」と最新EPの表題曲である「Horse Riding」を。
キーボードとパーカッションが鮮やかな世界を作り、後半アコギで優しく語りかける。「ちょっと踊れる曲やります」と披露されたのは、同じく最新EPに収録の「Waiting For The Sun」。タイトなドラムとキーボードのイントロからスタートし、細美もマイクを置き、幻想的なサウンドスケープの中に生命力をこめていく。「自分の名前、職業、性別どうでもいい。」「今日ここにいてくれてありがとう!」と「Insomenia」に突入。すっかり日も落ち、夜になったタイミングで「ベテルギウスの灯」、「紺碧の夜に」という日本語詞の2曲で衝動が爆発! 残り時間を惜しむかのように、想いをぶつけ合うバンドとオーディエンスの掛け合いが印象的だった。昼と夜の間の空のグラデーションとぴったり合ったセット展開で、美しい流れを見せたすばらしいライブだった。 -Set List-
M1 The Flare
M2 Monkeys M3 Deerhounds M4 Horse Riding M5 Waiting For The Sun M6 Insomnia M7 ペテルギウスの灯 M8 紺碧の夜に きのこ帝国 [ATMC]
思い思いの音像で暑い1日を盛り上げてきたATMCで、ひときわ異彩を放ったと言えるのがきのこ帝国だ。ディープエンドなギターとうごめくベースラインが、サイレンのような警鐘を胸にかき鳴らす『ユーリカ』で幕を開けたこの日のステージは、佐藤の(vo&g)の神々しいまでに美しく儚い歌声が、泉大津フェニックスの広大な敷地内に拡散。夕暮れどきのグレーの空と強さを増す海風の中、まさに異次元へと誘うような轟音渦巻くサウンドスケープを展開。ライブハウスで観ても、野外で観ても、イベントで観ても、フェスで観ても、己の音をクールに鳴らし切るブレのなさはさすがだ。
続く『夜鷹』、そしてあーちゃん(g)曰く「きのこ帝国で一番早い曲」という『国道スロープ』では、強烈な歌詞の世界観とは裏腹の(!?)ポップでアッパーなサウンドに、初見であろうオーディエンスの拳も思わず突き上がる。耳に残るギターリフが導くミドルチューン『WHIRLPOOL』、佐藤とあーちゃんのスイッチするボーカルが心地よく響く『明日にはすべてが終わるとして』といい、暑さも和らぎ夜が近付く時間帯に、清涼感ではなく絶対零度のエモーションを鳴らしたきのこ帝国。中毒性の高い楽曲がオーディエンスを静かに侵食していく様は痛快でもあった。 -Set List-
M1. ユーリカ
M2. 夜鷹 M3. 国道スロープ M4. WHIRLPOOL M5. 明日にはすべてが終わるとして KEN YOKOYAMA
観客エリアから東北と書かれた日本国旗が掲げられる。Kenも同じく日本国旗を掲げ登場し、マントのようにそのまま羽織る。アルペジオのような優しい音が奏でられ、一気に畳み掛けて鳴らされる「Save Us」。まるでKenはヒーローかのように日の丸マントを揺らしながら、ステージ中央から左右へ動いていく。時にはマイクスタンドを下げて、ステージにしゃがみながら叫びかける。「10年後の日本は、どうなっているのかな?! そういう曲をやろうかな」と話してから、「Ten Years」へ。昔の自分が書いた楽曲を44歳の今の自分が、ラッシュボールの若い観客の中で、どう跳ね返ってくるか...、そんな風に楽しみながら常に向上心を忘れないKenに思わず頭が下がる。
90年代の夏が歌われた「Summer of 99'」では、父親に抱きかかえられ嬉しそうに耳を傾ける子供の姿も。世代を超えて...、時代を超えて...、届く歌...。今年リリースされたニューアルバムからも、Kenの決意表明のような楽曲「You And I,Against The World」も歌われる。震災前は自分の歌をみんなで歌ったり、みんなにタオルを掲げてもらうのが苦手だったというKenが、今はみんなと自分の歌を歌い...、そしてタオルも日の丸も掲げてもらう。大きな大きな覚悟を感じる。 「闇雲に何かを信じるのではなく、何かを強く願うこと」と意味に触れて、「Believer」を力強く歌う。そして、Ken Bandのテーマソングであり、東北ライブハウス大作戦のテーマソングであるともいう「Let The Beat Carry On」がラストを飾る。「一度始めたら、そう簡単には辞められないんだよ」...、Kenが最後みんなに語りかけた言葉が頭から離れない。 -Set List-
M1. Save Us
M2. How Many More Times M3. You And I, Against The World M4. Ten Years From Now M5. Summer Of '99 M6. WALK M7. This Is Your Land M8. Punk Rock Dream M9. Believer M10. Let The Beat Carry On Keishi Tanaka [ATMC]
サウンドチェックから和やかな空間を造り出していたKeishi Tanaka。この日一番の強風が吹く中、"風に弱い楽器(アコギ)だけど、遠くまで届くといいな"と、「Today's Another Day」から一音一音を丁寧に紡ぎだしオーディエンスへと想いを手渡していく。イベントも中盤、少し疲れが見えだした観客を音で癒すように透き通るような声が響く。
"1st音源が出たばかりの新人ですが..."なんて冗談も加えつつ、「Hello」で優しいメロディを奏で、「ひみつの森」ではオーディエンスの心奥深くまで音を染み込ませていく。あまりの強風に楽曲に色彩を加えるための口笛が吹けないなんてハプニングもありつつも、「夜の終わり」ではタイトルのままに誰もが味わったことのある、しんとした夜の深い時間にぴったりとハマる浮遊感のある楽曲でオーディエンスの身体を揺らす。 気づけばラスト、「Wonderful Seasons」で力むことのない自然な力強さを感じるアップテンポでポップな楽曲で観客たちを自身の世界に優しく招き入れていった。 日常に寄り添う優しい世界に隠れた強固な想いはしっかりとオーディエンスへと届いただろう。 -Set List-
M1. Today's Another Day
M2. After Rain M3. Hello M4. ひみつの森 M5. 夜の終わり M6. Wonderful Seasons BRAHMAN
ステージには巨大な曼荼羅を模したバックドロップが吊るされ、あとは主役を待つだけ。震災後の2011年の伝説のステージを(BRAHMANのそれは毎回そうだが)オーディエンスの脳裏に焼き付けたBRAHMANが、2年ぶりに泉大津フェニックスに帰ってきた! RONZI(ds)、KOHKI(g)、MAKOTO(b)とステージに現れ、RONZIのハイハットを刻む音から脈打つビートへと移り変わるさ中、TOSHI-LOW(vo)が遂に登場! 1曲目の『初期衝動』から轟音と静寂の渦の中、凄まじいエネルギーを発する4人。
「台風で死んでねぇ、津波で死んでねぇ、病気で死んでねぇ今日に感謝。盛り上げてくれる仲間たちに感謝。今日ここにあるステージに感謝。ここにある証を奏でるのは...EGO-WRAPPIN'とBRAHMAN始めます!」 なんといきなりのスペシャルにしてサプライズ! かつて共に楽曲を制作した仲であるEGO-WRAPPIN'の2人と、記念すべきRUSH BALL 15thのステージで披露した『WE ARE HERE』に、会場は大きなどよめきと大歓声で応える。そして、そのまま壮大なスケールとあたたかくも力強いメッセージを届ける『露命』に、オーディエンスもじっと聴き入る。一転、『BEYOND THE MOUNTAIN』『SPECULATION』『賽の河原』『SEE OFF』の新旧織り交ぜた怒濤の展開には完全ノックアウト! これでアガらないわけにはいかないでしょ~!! さらに、『警醒』ではTOSHI-LOWがクラウドサーフのごとく真っ向勝負でオーディエンスの波へと飛び込み、「今年はRUSH BALL台風で中止らしいよって(出店している)ラッコさんに言ったら、"どうしよう、ハンバーガー2000個余っちゃう"って」なんて話から(笑)、原発問題の元、福島を、日本を取り戻そうとする男たちのメッセージ、会見の模様、福島の現状と美しい風景を照らし出す映像と共に、しっかりと前を見据え、溢れる想いを伝えるTOSHI-LOW...。 「変わらない日常、変わらない世界、変わらない自分、変えるのは俺たち」 最後に続けて披露された『霹靂』『鼎の間』には、会場からすすり泣く声も...。"孤高のライブバンド"は決して常套句なんかじゃない。BRAHMANは今年もRUSH BALLのステージに大きな感動を刻んで、ステージを後にした。 -Set List-
M1. 初期衝動
M2. WE ARE HERE M3. 露命 M4. BEYOND THE MOUNTAIN M5. SPECULATION M6. 賽の河原 M7. SEE OFF M8. 警醒 M9. 霹靂 M10. 鼎の問 パスピエ [ATMC]
夕刻にもなり涼しい風が吹き抜けるものの、日中代わり映えのしない天気。そんな中、怪しげかつカラフルでポップなSEが流れる。待ってましたと言わんばかりの、大歓声と拍手に迎えられ登場したのは大注目のパスピエ。まさに紅一点、赤いスカートを風に揺らしながら遅れて登場した大胡田(Vo.)を前に、さらに会場が沸く。先日、初の全国ワンマンツアーが発表されたバンドらしい、さすがの人気が伺える。
歓声も冷めやらぬ中、最新アルバムからリード曲でもある「S.S」が繰り出され、一気に持ち味のミステリアスな雰囲気に。早くも凄まじい盛り上がりをみせる観客を前に、負けず劣らず楽しそうに飛び跳ねる大胡田。ダンスチューン「フィーバー」では、力強いシンセサイザーに煽られ、溢れんばかりの観衆が舞踊り手を鳴らし、最高潮の状態に。MCで大胡田が、「(風で)砂が口に入って、それがずっと気になってて...」と切り出すと、すかさずどこからともなく「可愛い!」の声が。「かわいい話じゃない!」と困惑しながらも、照れ笑い。それに対して今度は「ヒュー!」と賑やかし。それに応えるかのように、歌声以上にキュートな声で、「ありがとう」と返し、間髪を入れずにスタートしたのは「チャイナタウン」。ゆらゆらと妖艶に、不思議で幻想的とも言えるダンスを舞い、人気曲「最終電車」で締めくくる。虜にさせられるメロディーと、想像力をかき立てられる歌詞は、なんともキャッチーでクセになる。最後まで、大歓声と拍手に見送られステージを去った。 -Set List-
M1. S.S
M2. デモクラシークレット M3. フィーバー M4. チャイナタウン M5. 最終電車 TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
7月にニューアルバムをリリースし、世界最大のロックフェス"コーチェラ2013"でも世界の音楽ファンを熱狂させた最強モードのスカパラ。ホーン隊のサウンドチェックで「めくれたオレンジ」が演奏されると、ポジティブな熱気に溢れたオーディエンスの期待感ははちきれそうに。そして大人の色気満開な「リトル・グリーン・バッグ」のSEとともに白スーツできめた9人が登場!「Mission Impossible」の緊迫したメロディーが更に高揚感をあおりながらライブがスタートし、前回アルバム『欲望』収録の「非常線突破」を経て、定番の「DOWN BEAT STOMP」で一気にダンスモードに。
「いいグルーヴだな!いいバイブレーションだな!」谷中氏も容赦なくアゲる!「人は誰もが心の中にダイアモンドみたいな傷つかない部分を持っている」「9人で届けるから思いっきり返してくれよな!」とう熱いMCのあとは、なんと、ふたつ前のステージのあのバンドのイントロが! どよめきのあと、べビーピンクのクラシックなドレスに身を包んだEGO-WRAPPIN'・中納良恵が登場!!豪華絢爛な「くちばしにチェリー」に会場は大熱狂となった。アルバムタイトル曲の「DIAMOND IN YOUR HEART」では、リードヴォーカルに細美武士が登場し、終始笑顔で熱唱。オーディエンスはジャンプで応えた。「全員両手を上げて、その両手を下げて肩を組めー!」という谷中氏の呼びかけ後にはじまったのは最後の曲「All Good Ska is One」。ハッピーモードで締めくくり、スペシャルかつ息をつかせないセットリストであっという間の8曲をかけぬけた。 -Set List-
M1. Mission Impossible
M2. 非常線突破 M3. DOWN BEAT STOMP M4. くちばしにチェリー M5. ルパン三世'78 M6. One Step Beyond M7. DIAMOND IN YOUR HEART M8. All Good Ska is One Kidori Kidori [ATMC]
大阪・堺出身なだけに登場SEから手拍子が起きるアットホームな雰囲気。昨年に続き2年連続ATMCステージ出場なのは、彼ら以外今年はいないという事をボーカルのマッシュが親しみやすい関西弁で感謝を込めて伝える。そしてンヌゥの不穏なベースラインで、1曲目からKidori Kidoriの楽曲世界へと誘う。日本語詩を知ると思わずドキリとさせられる英詩の「NUKE?」。社会への不安や怒りがマッシュの流暢な英語で綴られる。
強風に吹きつけられながらも、物ともせず果敢に挑んでいく3ピース。時折、ドラムの川元がスティックを指揮棒のようにして観客を煽るなど、3人が一丸となって、この舞台を盛り上げようとしている事が伝わる。途中、マッシュが熱中症の話をしながら「気をつけて! 『気をつけて!』を英語で言うと!」と振ると、ンヌゥが7月に発売された1stミニアルバム収録の「Watch Out!!!」と叫び、そのまま楽曲へ。そのミニアルバム収録の楽曲を中心に、ミドルテンポながら深く響く音色などふり幅を感じさせるセットリスト。最後は駆け抜けていくように終えた彼ら。観客に笑顔でピックを投げるマッシュの表情から、2年連続地元でやりきった充実具合が伝わってきた。 -Set List-
M1. NUKE?
M2. Silly M3. Watch Out!!! M4. Paperhouse M5. ○○病院 M6. Say Hello!(I'm not a slave) POTSHOT
会場にはRUSH BALL初期の懐かしいTシャツもチラホラ...それもそのはず、お次は今年のRUSH BALL 15thの大きなトピックと言える、POTSHOTの復活! Dragon Ashらと共にRUSH BALLの黎明期を支えたアクトが観られるとあって、往年のファンから初見のキッズたちまでがステージ前へと続々と集まってくる。2005年の解散後、盟友KEMURIのラストツアーで2007年にシークレットで一夜限りのライブをしたものの、再び沈黙。当然RUSH BALLも、2005年以来8年ぶりの出演となる。そして遂に、黒ずくめの伊達男たちがステージに...!
ド頭から『SOMEONE TO LEAN ON』で"あの"ホーンの音が鳴り響けば、もう言葉はいらない。畳み掛ける瞬殺チューン『FREEDOM』『RADIO』の高揚感にまみれながら、「オーイエー! RUSH BALL、もっとやっちまおうぜー!!」とRYOJIが煽れば、オーディエンスのみんなも思い思いにステッピン! 「愛と平和とRUSH BALLの15周年のために帰ってきましたー! POTSHOTのスカパンクはウォーウォーイェーイェー言ってヘンなダンス踊っとけばOKだから(笑)。来たからにはヤラかして帰るぜ?!」とのMCを挟んだ後も、『ANYTIME』『UNDER THE BLUE SKY』『LOVE CHANGES EVERYTHING』『EVERYDAWN』と怒濤の攻勢。そして「お待ちかねのダンシングタイムです、精一杯ヘンなダンスして頂戴!」と鉄板の『PARTY』『EVERY RAIN LETS UP』をブチかます! 「今日は呼んでくれて感謝します。マジ楽しいです、ありがとう! 生きてたら今度は20周年で会おうぜ!」との言葉と、『MEXICO』『BE ALIVE』『CLEAR』のダメ押し3連発を残して、あっという間に8年ぶりのステージを去ったPOTSHOT。5年後なんて言わず早めの帰還をお願いします! -Set List-
M1. SOMEONE TO LEAN ON
M2. FREEDOM M3. RADIO M4. ANYTIME M5. UNDER THE BLUE SKY M6. LOVE CHANGES EVERYTHING M7. EVERYDAWN M8. PARTY M9. EVERY RAIN LETS UP M10. MEXICO M11. BE ALIVE M12. CLEAR Sawagi [ATMC]
「ほんま、ずっとRUSH BALL出たかった!」と歓喜の言葉を口にしたのは、地元・関西での大舞台となったインストゥルメンタルバンド・Sawagiだ。まずは1曲目『Michelle』を。不穏なムードのイントロとは裏腹に、どこか盆踊り的なリズムでふつふつと興奮を煽っていく。かと思えば浮遊感をたたえたスペーシーな雰囲気で、またさらに次の瞬間にはジャジーなキーボードの音色でアーバンなムードをも演出。ロックやエレクトロはもちろん、ジャズやファンクと様々に色を変える彼ら独特の音のグラデーションで、何とも心地よい空間に!
特大のカタルシスをもたらす鉄板のライブ・チューン『HYPER RESCUE』、夜空のような美しさを思わせる流麗な『ibiza』と、4曲ながら濃厚な時間を届けてくれた彼ら。野外のロケーションも味方にし、今にもステージから飛び出しそうなパフォーマンスで、泉大津に鮮烈な存在感を刻んでいった。 -Set List-
M1. Michelle
M2. MOTOR POOL IS NOT DEAD M3. HYPER RESCUE M4. ibiza M5. Topology EGO-WRAPPIN'
上空に飛行機が飛び、昨日までの心配が嘘かのような快晴の中、EGO-WRAPPIN'が登場。
鮮やかな花柄のワンピースで現れた中納良恵...、その存在感だけで場を圧倒する。ホーン隊が始まりを告げる音を鳴らし、1曲目「BRAND NEW DAY」へ。緩やかなビートに乗せられるかのように、観客からも自然に手拍子が起こる。「私たちを初めて観るヤングジェネレーション、仲良くしてね!」の中納の呼びかけに、ヤングジェネレーションの観客たちもより一層、大人の魅力に巻き込まれてしまう。続く「10万年後の君へ」、「love scene」とメロウでありゴージャスなサウンド...、RUSH BALL二度目の登場ながらも何度も登場している常連のように盛り上げる。「黒アリのマーチングバンド」では初っ端に叩き込まれるドラムの後に、中納の「ぶっ続けていくぜ!」という声が響く。終盤どんどんテンポアップしていく中、中納は追い打ちをかけるかのように真紅のタオルを掲げたり、黒いタンバリンを鳴らしたりと煽る。ラストは、「サイコアナルシス」と「GO ACTION」という怒濤の定番曲の流れへ。ご機嫌なナンバーに観客も鼓舞され、中納もレスポンスを求めるかのように歌い上げていく。「GO ACTION」では一気に唸っていく森雅樹の超絶なギターも披露され、大団円を迎える。 「ラッシュボール15年おめでとう! みんな集まってくれて、ありがとう!」と中納の最後の言葉は、大人流の祝祭を感じさせてくれる素敵な一言だった。 -Set List-
M1. BRAND NEW DAY
M2. 10万年後の君へ M3. love scene M4. 黒アリのマーチングバンド M5. サイコアナルシス M6. GO ACTION MY FIRST STORY [ATMC]
dustboxの勢いを受け、さらに追い風をかけるように重厚で、容赦ない激しいステージを魅せたのがMY FIRST STORY!
Hiro(Vo)が全身全霊でとオーディエンスをあおると、1曲目「The Story is My Life」から力強さの中にドラマティックな一面を感じさせるステージを展開していく。続く「Second Limit」、テンションの上昇は止まらない。アグレッシブに叫び、煽り、歌い、叩き出す音は最高に気持ちが良い! メンバーは真っ向から勝負をかけられたオーディエンスらは前へ前へとかけこみ、全力で感情をさらけ出して楽しみ、それに共存しようとより激しい音で応えるメンバー。Teru(Gu)とSho(Gu)が紡ぐメロが色気さえ感じる「Awake」、短い時間の中でもとにかく一緒の空間にいるオーディエンスたちと一緒になろうという気持ちがひしひしと伝わってくる。"共存"するステージは互いの気持ちががっちりとはまると、もう止まることはなくラスト「最終回STORY」まで駆け進んでいく。 25分という持ち時間、彼の魅力はきっと初めて観るオーディエンスにも届いただろう。けど...時間が短くて物足りない!! ライブハウスでもっと観たいって人も多いはず。イベントの醍醐味のひとつでもある"次のライブへのキッカケを作ること"。ぜひとも彼らの次のステージもチェックしてほしい。 -Set List-
M1. The Story is My Life
M2. Second Limit M3. Awake M4. Take it Back!! M5. EXPERIENCE M6. 最終回STORY dustbox
嵐か如くの強風の中、客席にもサークルモッシュの嵐を巻き起こしたのはdustboxの3人だ。開幕のSEが鳴り始めた途端、一気に詰めかけるオーディエンス。満杯の期待感がありありと伺えるその熱気に、メンバーも満面の笑みを浮かべながら登場する。「かかってこいよ!」と、SUGA(vo&g)がスタートの合図を切ると、1発目『Right Now』から大観衆のシンガロングが! 腹の底から突き上げるような強靭なリズムと、軽妙かつエモーショナルなメロディ。ギターの弦をはじく度に多幸感が溢れ出し、少年性をたたえたSUGAのハイトーンボイスがより一層その幸福を増大してくれる。
「RUSH BALL、15周年おめでとう! 出演させてもらうのは久々。精一杯やります。ガンガンいくぞ!」(SUGA)と一層ギアを上げるように『Try My Luck』『Not Over』とライブ・アンセムを容赦なく投下。さらに「またきっと会えるってそういう歌」とのSUGAの言葉から、またこの泉大津での再会を約束してくれるかのように新作から『We Will Surely Meet Again』を。追い立てるようなリズムに爽快なメロが体中を支配していく感覚は、彼らのライブ独特の心地よいインパクトに満ちている。ラスト『Tommorow』までオーディエンスとの全力の掛け合いで、全10曲をお見舞いした彼ら。まるでライブハウスの親近感そのままに、大観衆をくまなく踊らせたその手腕は、まさにライブ巧者と言うにふさわしい。堂々たる風格で、ステージを後にしていったdustboxの3人に、大きな拍手が贈られていた。 -Set List-
M1. Right Now
M2. Break Through M3. Riot M4. Try My Luck M5. Not Over M6. Hate Hate Hate M7. Jupiter M8. We Will Surely Meet Again M9. Hurdle Race M10. Tomorrow AIR SWELL [ATMC]
「イイ子ぶるのは終わりにしよーぜ! everybody!」ボーカルhamakenの掛け声一発、登場したのは6月末に開催されたモンバス×ラッシュボールのコラボイベント『MONSTER baSH&RUSH BALL presents Collabo』でも一足早い夏フェス気分を体感させてくれた、3ピース・ロックバンドAIR SWELL。
「声だしてー!」の叫びともとれるコールのもと、オーディエンスが「オーオーオー」の大合唱を聞かせてくれた初っ端の『LAST DANCE』から、拳を上げ手をたたき前へ前へと押し寄せる人・人・人! 思わず目をつぶってしまうほどの砂埃と気をぬくと吹き飛ばされそうになる風に煽られているにも関わらず、オーディエンスの目も耳も彼らに釘付け状態だ。アグレッシブかつ3人とは思えない重厚なサウンド、繊細なメロディとオルタナ、エモ、パンク、エレクトロ...etcが心地よさすら感じるほど耳なじみよく昇華された楽曲群には否が応でも前のめりに身体が反応する。「RUSH BALLはこんなもんじゃねーだろ!? かかってこいやー!」などなど、合間合間に放たれる全身全霊の彼らの煽りにこれまた全力でこたえるオーディエンス。いや~暑い、そして熱い。でも勢いだけじゃない、思わずグッとくるような聴きどころも見事に表現された緩急の効いたステージングにただただ見惚れるばかりだった。 -Set List-
M1. LAST DANCE
M2. Kick it Knock it !! M3. I will pay back M4. バッドボーイズ セレナーデ SiM
記念すべき15th RUSH BALLのトップバッターを飾ったのは、初参戦となるSiM。気合い十分に1曲目の「KiLLiNG ME」がスタートすると待ちわびたSiMTシャツに身を包んだキッズたちがフルパワーで答える。SIN(ba)とSHOW-HATE(Gt)が螺旋状に楽器をまわしながら踊り弾くパフォーマンスで魅せると、のっけから前方はスカダンスの嵐。MAHが「踊ろうぜ!」と更にあおり、「Blah Blah Blah」、「IHateU」とレゲエのリズムで表情を加えながらも強靭でタイトなサウンドがたたみかけてくる。
5曲目の「FUCK iT ALL」がはじまる前に「大きい輪をつくれ~」とMAHが叫ぶと、一瞬で巨大なサークルモッシュが。その後、全員を座らせたあと、ワン・ツー・スリーでジャンプ!続く「Same Sky」では、「今日はみんなの人生の2万5550日の中のたった1日。そんな一日のたった30分しかない時間を大切にしたい。そんな想いを曲にこめています!」と自身のライブへの想いをゆったりとしたレゲエのリズムにのせて、ドラマティックに聴かせた。最後の曲となった「JACK.B」では、オーディエンスの渦の中に降りたMAH。「来いよ!」と最後までオーディエンスに寄り添うパフォーマンスで、完全燃焼となったライブは幕を閉じた。 -Set List-
M1. KiLLiNG ME
M2. Blah Blah Blah M3. IHateU M4. Amy M5. FUCK iT ALL M6. Same Sky M7. JACK. B 快速東京 [ATMC]
早朝にもかかわらず集まった観客に「覚悟しとけよ!」と持ち前のアグレッシブなスタートダッシュをきった快速東京でATMCも無事開幕。
登場するや否や、暴風を挑発するかのように大笑いする福田(Vo.)。「目を覚ませよ!」と煽り、まくし立てる様に「ロックンロール」、「変だぜ」、Google Chromeのキャンペーンソングとして話題となった「八」と続く。ATMC、朝一番の大盛り上がりをみせた「かいじゅう」が終わり、初めのMCに。再び福田(Vo.)が「起きてるか!?」と何度も煽り、「起きてるぜ!」と言わんばかりに声を張り上げてレスポンスする様子は、曇天で涼しく清々しい空気の中、異様な熱を帯びている。「朝っぱらから大阪人はヒマやなぁ」と久々だという大阪でのステージで、関西弁も披露し、「ヒマ」へ。そのまま問答無用に新曲「ライトニング」を含めたファスト・チューンを畳み掛ける。性急なリズムと、甲高い歌声は台風をもろともせず、切れ味抜群。そして「ヤダ」の曲中に、「台風くるかもよ? そんなのヤダろ!? ヤなこといっぱいあるだろ!?」と福田(Vo.)の声に「ヤダヤダヤダ!」と観客と呼応する。ここから暴風を味方に更に加速し、いよいよ終盤戦! 「踊ろうぜ! 大阪!」の掛け声で始まった「ダンス」では、見渡す限り各々のステップを踏み踊る。終盤では、柵を越え観客の中に潜りエネルギーを貰うかの様に歌う場面も。持ち時間、25分で19曲という疾走感溢れるステージで幕を閉じた。 -Set List-
M1. ロックンロール
M2. 変だぜ M3. 八 M4. 虫 M5. かいじゅう M6. エレキ M7. ヒマ M8. ラヴソング M9. ライトニング M10. ドロドロ M11. ダラダラ M12. 800 M13. とうめい M14. ヤダ(ネジ) M15. コピー M16. ワオワオ M17. ダンス M18. ほしいの M19 テーマ The Flickers
台風の接近で開催が危ぶまれながらも、出演者やオーディエンスらの強い思いで見事台風は消え去り、予定通りイベントがスタート!
その開催に祝砲をあげるようにオープニングアクトのThe Flickersが勢いあるステージで魅せてくれた。1曲目「black light」、強風が吹きすさぶ中オーディエンスをあおるように安島祐輔(Vo&G&Syn)が雄叫びをあげる。堀内祥太郎(B&Cho)の弾き出すヘビーなリズムで早々に踊り出すオーディエンスたち。続く「white heat」、淡々と歌う歌声は静かに風に乗り会場を気持ちよくさせる。と思いきや、「non-fiction」で沸々と溜まっていたフラストレーションが一気に爆発したように分厚い音をぶつけていく。ポップで少し高い音階の安島の歌声は少年の儚さと裏にある狂気をはらんでいるようでハラハラとドキドキが混合して何とも心地良い。本吉"Nico"弘樹(Dr&Cho)の打ち込むリズムはオーディエンスのステップを止めさせない。 "朝一番から全力で行きたい!"とステージ後半もテンション高らかに突き進み、壮快なスタートダッシュで全6曲を披露してくれた。 -Set List-
M1. black light
M2. white heat M3. non-fiction M4. supersonic M5. orange sunshine distortion M6. lovender |