LIVE REPORT

RB☆10

~OPENING~

RUSH BALL一日目は、プレイベント!大阪城音楽堂です。
この日はあいにくの雨模様…
スタッフが会場入りした時は、時折晴れ間も見えたりしていたのに開場時間が近づくにつれだんだん曇り空に…。
去年はものすごい快晴で朝から日焼け止めを何度も何度も塗っていましたが、今年はスタッフ用のカッパやタオルの準備に大慌て!
開場時間が近づくにつれ、ザーッとふったり、一瞬やんだり、どっちやねん!状態でしたが、「せめて小雨程度で済んでくれたらなぁ...」というスタッフ全員の願いは届かずとうとう本降りに。

しかしながら、会場の外にはたくさんの開場待ちのお客さんが!
みなさんカッパを片手に準備万端ですね。
あ!カラーチケットを持ったお客さんを発見!こういう光景はほんとに嬉しいです。

さぁ!RUSH BALLが今年もスタートです!
全員で楽しみましょう!!

RUFUS

『RUSH BALL☆10』トップを飾ったのは、シンガー・ソングライター上田修平によるソロ・ユニット、RUFUS。
ライブでは関西のバンドWEDNESDAYをバックに、4人組として登場した彼ら。
あいにくの天気にみまわれた会場だったが、トップとしての役割をしっかりと務めあげてくれたステージだった。
キャッチーな中にも随所に“エモ”な美メロが顔を覗かせる。初っ端から激しくリアクションするお客さんや、一緒に歌って踊りまくる人も。それだけにオーディエンスがあらゆる曲面にあわせて臨機応変に対応していけるのも、彼らの楽曲のふり幅が広いことを証明している。
歌は抜けが良いし、軽快に刻まれていくビートが実にダンサブル。オープニングアクトということで4曲のみの演奏となったが「まだまだもっともっと演奏したいんだけど」とやる気満々の様子。
このテンションはすぐにフロアにも伝わり、雨にもトップにも関わらず、拳を突き上げて呼応するオーディエンス。その姿からは、この日のこれからの盛り上がりをしっかりと予感させられる自身に満ち溢れたステージだった。

Northern19

本編の1番手に登場したNorthern19がノッケからブチかましてくれました!
野外の大舞台に負けない迫力と勢いをまとった、ストレートで疾走感のある弾丸サウンドが、次々と矢継ぎ早に観客席に撃ち込まれていく…。
そんなセットリストで攻められるとなると、否が応にも観客のテンションと拳も上がる上がる! ライブハウスならモッシュやダイブが起きていた…!? などと思っていたら、なんと後方の芝生席ではホントにモッシュの嵐が(笑)。いやはや熱い。雨が降ろうが、肌寒かろうが、彼らのライブには関係なしだ。
畳み掛けるようなサウンドに乗る、美しさすら感じさせるツインボーカルの絶妙なハモリ、そしてポップでありながらどこか哀愁を帯たメロディには、胸の鼓動も高鳴りっぱなし 。
ラストに披露した『STAY YOUTH FOREVER』では、皆いっせいに大合唱するほどの一体感が生まれており、その光景はなんとも爽快だった。
観客すべてを巻き込む底知れぬパワーを放ち、見事トップバッターとしての大役を果たしてくれたNorthern19。沸き上がる歓声をがっちり手に入れ、華々しいステージを後にした。

FULLARMOR

会場に現れた途端に発するその空気、その存在感。会場の空気をピリリと変えたのはストレイテナーのホリエアツシ、日向秀和に、フジロックへの出場経験も持つLITEの井澤惇、元ズボンズの大多喜崇規と錚々たるメンツを擁するインストゥルメンタルバンド、FULLARMORだ。
興奮のオーディエンスを尻目にわななく電子音の嵐、繊細ながら荘厳に響き渡るメロディに支えられ、引き暴れるキーボードのホリエ、挑発的な大多喜のドラミング、向かい合って火花を散らすツインベースの日向と井澤。
その硬派なサウンドに客席は耳を奪われ、その楽曲に歌声や言葉がなくとも、否応なしに想像力をかきたてられる。
そんな厚みあるサウンドに反して「どうも、PREDATORSです!(笑)」なんてゆる~いMCも披露(※PREDATORSにはストレイテナーのドラマー、ナカヤマシンペイ、the pillowsの山中さわお、GLAYのJIROが所属)。
ラストはツインベースが放つ重低音の衝撃が鮮烈な『New Araival』。
「またよろしく」とあっさりステージを後にする彼らに、客席は緊張の糸が途切れたかのように脱力、まさにステージに釘付けにされたひとときだった。

24-two four-

心地よいグルーヴを放ち、ゆる~い空気感と右へ左へと自然に肩を揺らしたくなるグッドミュージックを生み出してくれたのが24 -two four-。
心の隙間をスッと埋めてくれるさざ波のようなメロディが、開放的な野音の雰囲気にもぴったりマッチ。
しばしのリラクゼーションタイムに、会場中に広がっていたライブならではの張り詰めた緊張感もほどよくほぐれていく。耳ざわりのよい歌声、そしてブルージーなハーモニカ演奏も効果的な懐かしさと新しさが同居したような楽曲群が、身体の芯からジワジワと温もりを与えてくれるようだった。
そんなほんわかとした空気が続くのかと思いきや、ライブでも定評の高いパーティチューン『ダンス ダンス ダンス』をはじめ踊れるダンスチューンもありと、緩急のあるステージングを披露。
メンバーの笑顔と、ハッピーでピースフルなヴァイブに包まれたライブに呼応するかのように、彼らの演奏中には少し日差しも。

OGRE YOU ASSHOLE

続いては、どこか突き放したようなボーカルが印象的な4人組バンド、OGRE YOU ASSHOLE(オーガ・ユー・アスホール)。
サイケデリックでオルタナティヴ、そしてポップに鳴らされるサウンドは、今イベントの出演陣でも群を抜いて変態!(笑)
少しの間止んでいた雨もこの頃から再びパラついて、彼ららしい繊細でシュールな雰囲気を煽る。
美しくも心に刺さる、鮮烈な印象を与えるイントロからスタートした『コインランドリー』『フラッグ』に沸き上がるオーディエンス。横揺れせずにはいられない独特なグルーヴに重なる、出戸(vo&g)の突き抜けるようなハイトーンボイス…。その歌声から放たれる言葉たちは、意味すらも不必要と思えるほど心地いい浮遊感を帯び、知らず知らずオウガ・ワールドに飲み込まれていく。
最後は、きらびやかなベース音が響く『アドバンテージ』『ラムダ・ラムダ・ラムダ』と一気に締め、涼しい顔をしてステージを去っていった4人。鮮やかな存在感と中毒性をステージに刻み込んだ彼らに、大きな可能性を感じた。。

FRONTIER BACKYARD

ここまで汗と熱気でヒートアップしていた会場の空気を冷ますかのように、次第に勢いを増す雨…。
しかし、彼らにかかれば、この雨粒ですら自然に囲まれた会場でしか味わえないライブの醍醐味であり、相乗効果の道具にしてしまう。
そう、続きましてはFRONTIER BACKYARDの登場だ。
「こういう時(大雨)の方が良かったりしませんか!?」。TGMX(vo)が語る言葉にはやはり根拠アリ。
ライブハウスではなかなか見られない、傘を持ってのパフォーマンスや、水たまりができたステージ上をスライディング(!)。これには会場も大盛り上がり。
浮遊感漂うダンスミュージックと厚みのあるバンドサウンドが調和された、最高にアッパーなグルーヴ、思う存分ハジけたトロピカルなステージングは楽しいのなんのって!
そしてそして「晴れの神様を呼びます!」の突如の宣言で登場したのは…なんと盟友LOW IQ 01!! 飛び入り参加がまたまた観客のテンションに拍車をかけ、歯止めがきかないほどの大興奮。 いやはや、完膚な きまでのライブ、お見事です!

WRONG SCALE

すっかりドシャ降りの大阪城音楽堂が、雨音にも負けない歓声で迎えたWRONG SCALE。
悪天候とは裏腹に爽やかに疾走し、スカッと晴れた気分にしてくれた『melt down』を初っ端に、3人のフロントマンのそれぞれの個性が絡み合い、エモーショナルで透き通るような気持ちの良いサウンドを連発!
『to the sea』『The day rain chenges to the rainbow』と、さながらライブハウスのようなタテ揺れチューンの連続で、そぼ降る雨の辛さなど瞬時に吹き飛ばしてくれる。
MCでも「昨日の晩、大阪に着いてすぐサウナに行って参りました。そしてサウナといえば、ゲイですよね?(笑) 僕も鏡越しに後ろからジッと見られました」なんて体験談で会場を和ませ(笑)、ラストは絶妙なコーラスワークが絡む『p.s moved out』。
勢い余ってステージ上を滑ってみせた野田(vo&b)の姿からも(笑)、客席だけでなく、演者も心底楽しんでいるのが感じられた熱いステージだった。

the chef cooks me

続いては、飛び散る水しぶきまでもがイルミネーションのようにキラキラと輝いていた、the chef cooks meがステージに。
エモーショナルなロック、エレクトロサウンド、そしてダンスミュージックなど、ジャンルの枠を縦横無尽に駆け巡る、色とりどりでカラフルな楽曲が次々と全身に飛び込んでくる。
そして彼らの歌詞にもある「ハンドクラップ♪」に合わせて身体が自然と動く明快なリズムには、心がパーッと明るくなるよう。
そのリズムに乗って、止まない雨の中ながら、まだまだイケる!と言わんばかりに満面の笑みで踊り出すオーディエンスが印象的だった。ただただポップな浮遊感だけでなく、ギュンギュンうねるギターやしっかりとしたバンドサウンドに支えられた楽曲は、聴き応え充分。
先人たちに負けじと、雨の中、下村(vo&key)がステージを縦横無尽に駆け回り、後転したり(笑)の躍動感のあるパフォーマンスで会場をめいっぱいに温め、最後のステージへとバトンをつないでくれた。

ジン

ラストのステージを飾ったジンのライブは、この日の締めくくりにふさわしい力強いものだった。
「いいか、ライブは、ワタシたちだけでなくて、会場全体で創り上げていくものなんだよ!」
そう言ってトップの『獅子の種』から挑戦的なパフォーマンスで会場を一気に煽っていく彼ら。
続く1stシングル『雷音』、『創の手』、セットリストが進む度に感じさせられるのは、4人のアンサンブルがしっかりとひとつの音としてまとまっていたこと。
その芯の通った強靭なサウンドは、降り続く雨にも負けることなく、オーディエンスの心の奥までしっかりと訴えかける説得力のあるものだった。ステージ上で何度もうなだれるようになりながら歌い上げるひぃたん(vo)の姿と、感情を高ぶらせながらも地に足の着いた堂々たる演奏をする3人。
4人がガッチリと噛み合った姿からは、この間全国各地のライブハウスを廻り成長をとげてきたことを感じさせられた。
気が付けば降り続く雨をも味方にするかのように会場全体を4人のグルーヴの渦で巻き込んでいる。ひとつひとつバンドとして必要な要素がこの日のステージには揃っていた。
だからこそ、ステージ周りにいるスタッフ、拳を突き上げながら応えるフロア、それぞれの視線はステージ上に釘付けになり、最後まで彼らの演奏をしっかりと受け止めていたに違いない。

~ENDING~

あっという間に9組のアーティストのステージが終了。お客さんは一日中の雨でビショビショだけど、みなさんとっても笑顔!
そして、「みなさーん!記念写真撮りまーす!」と、毎年恒例化しつつある全員での記念撮影!(雨が強くなって急いで帰ってしまったお客さんも多くて残念…)
次は8月30日・31日、泉大津フェニックスです!
みなさん!体調を万全にしてお越しくださいませ。

SET LIST

RUFUS

M1. Hell Yeah
M2. Believe It!
M3. Beat Shopping
M4. New Arrival

Northern19

M1. BY MY HAND,AND MY HEART
M2. TRYOUT
M3. MORATORIUM
M4. MY PUNISHMENT
M5. BELIEVE SONG
M6. SUMMER
M7. STAY YOUTH FOREVER

FULLARMOR

M1. ELEPHANT KING
M2. GOOD MORINING CHARLE
M3. ナイアガラ
M4. 華厳
M5. 神威
M6. Money & Game
M7. Lion

24-two four-

M1. 素敵なミュージック 素敵なライフワーク
M2. レイニー レイニー ウェイ
M3. ステイフレッシュ
M4. Vibra Slap
M5. ダンス ダンス ダンス
M6. レインボー アフター レインフォール

OGRE YOU ASSHOLE

M1. コインランドリー
M2. フラッグ
M3. サカサマ
M4. 新曲
M5. ロボトミー
M6. アドバンテージ
M7. ラムダ・ラムダ・ラムダ

FRONTIER BACKYARD

M1. more demand shatter
M2. PIRATES OF THE WOODS
M3. MUSIC IS A BASIS
M4. F.A.Y (GUEST:LOW IQ 01)
M5. prism force
M6. pairyland
M7. the room
M8. Flower of shanidir
M9. more demand shatter

WRONG SCALE

M1. melt down
M2. to the sea
M3. The day rain changes to the rainbow
M4. Layer
M5. calling
M6. trace of grief
M7. p.s moved out

the chef cooks me

M1. 僕らの住む町
M2. Oh yeah,music! You are mine!
M3. Fender Bender
M4. シンボルマーク
M5. WE LOVE CITY
M6. WEEKEND MAGIC NUMBERS

ジン

M1. 獅子の種
M2. 雷音
M3. 創の手
M4. ワンスモア
M5. Vuena Vista

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